枚方支援学校ではキャリア教育の視点からも教育活動に取り組んでいます。(キャリア教育は「職業的な自立」という視点だけではありません。小学部・中学部・高等部を通して、「社会的な自立」「社会の中で自分の役割を果たす」などの視点で取り組んでいます。)
高等部2・3年職業コースは1月30日(木)に、高等部1年職業コースは1月31日(金)の授業で、ダスキンヘルスレント様を外部講師としてお迎えし、介護職の講座「高齢者疑似体験・介助体験」を受講しました。
まず、高齢者疑似体験では、重りを入れたベストを着用し、片手、片足にサポーターを巻きます。さらに、重りの入った靴を履きます。これで、半身不随の状態を疑似体験します。手には手袋をはめ感覚を鈍くします。そして、視覚を妨げるゴーグルを装着します。
準備が完了したら、健常な手にステッキを持って、部屋内を移動してみました。普段、普通に開け閉めができる冷蔵庫の引き出しがなかなか開けづらかったり、タンスの下の引き出しを開けるのに、体が支えにくかったり、床に置かれた障害物を足で踏んでしまったり。特に、玄関での靴の着脱でしゃがみこむのは大変でした。日常では感じることのできない動きの不自由さを肌で感じることができました。
(准校長先生も、体験しました。)
次に、介助体験を行いました。ベットから車いすへ、車いすからトイレへの介助を行いました。ベットやトイレと車いすの位置関係が大切なことや、相手を抱えるようにしっかりと支えること、絶えず言葉かけをしながら移動することなど、大切なポイントを確認しながら、交代で実習を行いました。皆、真剣に取り組んでいました。
最後は、車いすや電動車いすの乗車体験を行いました。卒業後、介護施設に就職を目指す生徒もいますし、身近な人が将来介護を必要とすることもあります。実際に体験することで、高齢者や介助を受ける立場で、感じ、考えることができた貴重な体験ができました。
ご指導いただきました、ダスキンヘルスメントの皆様、ありがとうございました。