【中学部2年】自立活動

枚方支援学校では、キャリア教育の視点からも教育活動に取り組んでいます。(キャリア教育は、「職業的な自立」という視点だけではありません。小学部・中学部・高等部を通して、「社会的な自立」「社会の中で自分の役割を果たす」などの視点で取り組んでいます。)

中学部2年生のチャレンジの自立活動の『コミュニケーショングループ』では、3学期よりコミュニケーションの学習として"スケルトンボックス"を使って言葉で相手に伝える学習をしています。

これは、友だちとの会話のやりとりを流暢に続けることを目的としています。箱の前にいる指示役の生徒から「右です!」や「もう少し手前に!」の声を聞いて、実行役の生徒が指定されているものの入ったカプセルを探します。今回は、2分間でいくつとれるかをチームごとに競い、白熱したゲームになりました。

何度も繰り返すと、「今、薬指にあたっているやつ!」と、指示も的確になり、実行役の生徒も「これで合ってる?」と積極的に友だちに確認ができるようになってきました。

このゲームの難しいところは、対面で指示をすると左右が逆転することです。しかし、回数を重ねるごとに相手の位置関係を考えてスムーズに伝えることができるようになってきました。

また、他のチームの様子からチームの友だちが間違った動きをしたときに怒ったり、声を荒げたりせず、落ち着いて言葉を選ぶことが大切であることも感じてきているようです。

友だちと会話を続けるおもしろさや、チームで競いながら目標点をめざす気持ちを大切に一人ひとりに合ったコミュニケーションスキルを伸ばしていければ、と思います。