枚方支援学校では、キャリア教育の視点からも教育活動に取り組んでいます。
(キャリア教育は、「職業的な自立」という視点だけではありません。
小学部・中学部・高等部を通して、「社会的な自立」「社会の中で自分の役割を果たす」などの
視点で取り組んでいます。)
以前の記事にもあった通り、高等部2・3年生の選択職業(木工)では、
中学部からの委託作業の依頼を受け、「糸巻き」作りに取り組みました。
まず、板に糸巻きの型紙を使って線を描きました。
その線に沿って、電動糸のこ盤を使って切り取りました。
切り口はとげが立ちやすいので、紙やすりを使って滑らかになるまで磨いて削りました。
カーブしている部分は、特に念入りに磨き作業を行いました。
磨き終わったら、検品作業をしました。
とげなどが見つかったら、もう一度磨き直して、ようやく糸巻きが完成しました。
授業では、
「丁寧に作業をする。」
「使う人がケガをしないように製品を作る。」
「納期を守って納品する。」
を心がけて作業をしました。
今回の「糸巻き」は30個の依頼を受けていたのですが、
10月20日の納期を守り、34個を仕上げることができました。
納品のやりとりはビデオメッセージを通じて行いました。
ビデオで「大切に使ってください。」という思いを伝えると、
日を経て、中学部の先生方からも感謝のビデオが届きました。
ビデオで感謝を伝えられると笑顔がこぼれ、人の役に立てたことに喜びを感じている様子でした。