先週、3年生の進学講習の希望を取りました。例年になく参加希望者が多く、英語の講習はなんと希望者が200名を超えました。
本校でたくさんの人数を収容できるのは至誠ホールですが、そこも170名ぐらいと言われていました。つまり200名を収容できる部屋はないということですので、抽選するしかない?と覚悟をしていたのですが、先ほど講習担当のF先生から「206席用意できました!」と聞きました。
私の写真の技術ではこの壮観さは表せませんが、後ろに雑然と積んであった予備の机といすも全てきれいに並べられ、まるでコンサートホールのようです。この作業をF先生おひとりでされたと聞き、申し訳ないという思いと同時に、F先生の真骨頂を見た気がしました。
毎年2月になると、英語科職員室前に予約表が張り出され、朝9時には1日分の予約が埋まります。F先生の添削指導の予約です。卒業生が「USJのアトラクションより並ぶ」と言ったほどです。その生徒を引き付ける指導の裏には、もちろん丁寧な教材研究がありますが、それ以外にも、生徒が勉強する環境を整えることにも労を惜しまない大切さを教えていただいた気がしました。
私は日々の進路の仕事を言い訳に、教材研究が疎かになっています。今日の理系の複素数平面の授業で、解けない数字の例題を出してしまいました。どういう数字なら解が出て、どういう数字なら解が出ないのか...そこまで精査できていませんでした。F先生がきれいに並べられた机を見て、自分の浅さを反省した一日でした。