気になる推薦入試

 昨日22日、防災退避訓練の後、3年生の進路集会を行いました。

 まず、学年進路主担の先生から「この時期に大切な5つのこと」のお話がありました。

 この3年生から、共通テストがオンライン出願になります。私たち教員向けの説明会も6月に実施されるので、詳細が分かり次第、校内での出願に向けての日程について生徒たちにも伝える予定です。アカウントの取得などは、学校で一緒に行いますので、まだ何もしなくても大丈夫です。

 そして、私からは推薦入試について、話をさせてもらいました。

 年々推薦入試に対する関心は高まっています。10年前に3年生を担任したときは「推薦入試は宝くじと同じ」と生徒たちに話をしていました。が、この間で情勢は変わり、大学側も推薦で合格させる人数を増やしています。ここ一週間でも、進路指導部に複数の国公立大学の先生が推薦入試の説明に来られました。その先生方のお話で共通するのが「高校で学習した内容の中で興味を持ったこと」と「大学で意欲的に学びたいこと」がある生徒を取りたいということです。

 推薦入試を考えている生徒たちは、面接でどんなことを聞かれたか、小論文はどんなお題だったかの情報を取ることに気持ちが行っています。もちろん、情報を得ることは大切です。しかし、大学の先生は事前に調べたことを丸暗記した話を聞きたいわけではありません。肝心なのは「深める」ことだと私は思います。そして、「深める」ことと、共通テストや2次試験の勉強の両立はやってみるとわかるのですが、とても大変です。結局どっちもつかずになって、推薦も一般もダメだったという例は、毎年のようにあります。

 世の中には楽な入試はたくさんありますが、少なくとも生野高校の生徒が志望する大学で、労を惜しんで入学できる大学はありません。そして生徒たちがよく言う「ワンチャン」もありません。推薦入試を視野に入れるということは、やらないといけないことが増えるという覚悟が必要です。