11/18(月)2時間めに2年4組「英語コミュニケーションⅡ」の授業を見学しました。学習内容は教科
書Lesson8「The Diminutive Giant Who Fought for Refugees(難民のために戦った小さな巨人)」、
担当は吉田先生です。
UNHCRは国連難民高等弁務官事務所(The office of the United Nations High Commissioner for Refugees)
の略称で、1950年に設立された国連の難民支援機関です。紛争や迫害により故郷を追われた難民・国内避難民等
を国際的に保護・支援し、難民問題解決に対して働きかけています。1954年と1981年の2度にわたり、ノーベ
ル平和賞を受賞。緒方貞子さんが、第8代国連難民高等弁務官として活動を率いました。
〔国連UNHCR協会HPより引用 https://www.japanforunhcr.org/what-we-do〕
Lesson8では、"The Diminutive Giant" と呼ばれた緒方貞子さんの活動について、英文で綴られており、生
徒たちはそれを読み解きます。そして、教科書のOVER VIEWに示されているとおり、自分にできることを考え
ます。
【OVER VIEW】 There are many people who have to leave their own country.
They cross boeders for place, security, or freedom. What could you do to help them?
You can learn alot from Ms. Ogata's experiences.
"The Diminutive Giant" と呼ばれた緒方貞子さんは、1991年2月から2000年12月までの10年間、
UNHCR国連難民高等弁務官として世界の難民の保護と救済に活躍されました。在任中の3期10年の
間に、UNHCRは様々な人道危機の最前線で援助活動を行い、新しい難民支援の枠組みを作りあげ、
大きな功績を収められました。
本時の学習はPart2です。まさに、緒方さんがUNHCR国連難民高等弁務官に就任された年に向き
合うことになったクルド難民救済の取組みについて書かれていました。
湾岸戦争終結後のイラクから、クルド難民130万人がイランへ、40万人がイラク・トルコ国境地
域に流出しましたが、トルコが難民受け入れを拒否し国境を閉ざしたため、UNHCRはイラク領土内
でクルド難民を救済することとなりました。ところが、難民条約は、難民は「国境の外に出てきた人」
と定義しているため、「国境を越えていない」人々を保護すべきか、という問題に直面しました。
緒方さんは、人間として「救わなければならない」という基本原則を守るために、ルールを変える
ことを決断し、イラク領内でのクルド難民救済に踏み切られたのです。
今も世界では多くの難民の方々が大変な思いで生きておられます。その方々の思いを感じ、"human life first"

学習の最後に、英文の語句の順序と同じ順序で日本語が記されたスクリーンを見ながら、本文を音読しました。
生徒たちは皆、とても熱心に取組んでいました。有難うございました。