野球部への応援、ありがとうございました!

 私は、最後の最後まで諦めずに戦った野球部員全員を誇りに思います。

 今年の野球部は、夏の府予選で5回戦まで勝ち進みベスト16という好成績を残してくれました。野球部員からしてみれば"好成績"と書かれるのは不本意かもしれません。まだまだ勝てるはずだったのにという思いが残っていると推察するからです。しかし、あの堂々とした戦いぶりはどのチームにも負けません。これは紛れもない事実です。

 私は、4回戦と5回戦の応援に行かせてもらいましたが、溌溂としたプレーの一つひとつに感動しました。野球はチームで戦うスポーツです。戦っていたのはグラウンドに立っている選手だけではなく、マネージャーも含むすべての部員だと思いました。日々の練習場面から、一人ひとりが自分の果たすべき役割をしっかりと自覚し考える野球をしてきたからこそ、ここまで勝ち残れたのだと思いました。

 スタンドにはたくさんの生徒や卒業生、保護者や野球部OBOG、それに先生方も来てくれました。相手チームの応援席はユニフォームを着た部員たちが声を揃えて応援しています。三国丘の応援席は、制服を着た生徒たちが声の限りに声援を送り、急仕立てかもしれないエールをみんなで送りました。私は、その光景を見るだけで胸が熱くなってしまいました。

 5回戦は前半のリードを守って終盤に差し掛かりましたが逆転を喫し、残念ながら敗戦となってしまいました。勿論、選手は悔しかっただろうと思いますが、応援席も同じ思いを共有していました。そんな時、相手チームの応援団から三国丘へのエールが送られ、それに応えてこちらの応援席からもエールを返しました。スポーツですので勝ち負けを争うのは当然ですが、勝者も敗者も試合後には相手へのリスペクトを表し讃え合います。これは、何ものにも代えられないスポーツの価値だと思いました。

 私は、今回の野球部の躍進を通じて、卒業生も含む三丘生の素晴らしさを実感しました。応援に駆けつけてくださった多くの方々、インターネットやテレビの前で応援してくださったみなさん、そして、このブログを読んで野球部のことを知っていただいた皆様に、校長として心から感謝申しあげます。ありがとうございました。