府立高校のうち文理学科であるGLHS10校(北野・天王寺・三国丘・茨木・岸和田・大手前・生野・四條畷・高津・豊中)では、年度初めに毎年、ベネッセのスタサポ(スタディサポート)というテストを受けることになっています。このテストには学習状況調査というものもついていて、その時点の学習状況も明らかになります。今日はその結果からGLHS10校の中で三国丘高校はどんな特長を持っているのか分析してみます。凄い数の質問項目ですので全部は無理です。あくまでも、私が気づいたことをいくつかピックアップして書きますので、そのつもりで読んでください。
1つめは、入学した80期生の保護者のみなさんに感謝したい結果です。この質問は「進路についての保護者の受け止め方」について訊いたものです。「自分(生徒自身)の考えを十分に理解してくれている」と「自分(生徒自身)の考えをほぼ理解してくれている」の回答割合を合計したら、なんと95%になりました。この割合は10校中トップです。子どもの意見を尊重する姿勢は、子どもが将来の自身の在り方を考えることに繋がり、自立を促すと思います。ありがとうございます。
2つめは、「現高1生が前年(中3時)に一番頑張ったこと」について訊いたものです。「勉強」と答えた生徒の割合が10校中2番目に多い54.1%でした。この数字は、三国丘高校をめざして頑張ってくれた生徒が多いということを表すと思っています。
3つめは比較ではないのですが、平日の学習時間の話です。平日に必要な学習時間は「学年✕2」と言われていますので、1年生では2時間ほしいところですが、2時間以上の学習時間を確保できているのは1年生全体の47.7%です。一方その中でも、4時間以上の人は10%いますので、2時間未満の人は、すきま時間の活用などを考えてみてください。三国丘高校に限らず、10校の生徒は忙しいと思います。そんな生活の中でも時間を確保して今のうちに基礎固めをすることが将来きっと役に立ちます。危機感を持ちすぎる必要はありません。生活時間を冷静に見直してみてください。
中学3年生は、そろそろ、具体的に志望校を考え始める時期かと思います。特に文理学科(GLHS10校)を考える人は、入学後の生活に不安を抱く人がいるかもしれません。けど、私は、過剰な心配は不必要だと思っています。どの学校を選ぶにしても、勉強以外に部活動や学校行事、探究活動などやることはたくさんありますが、大切なことは自分の生活リズムを確立することです。コツコツ積み上げることで夢は近づいてきます。志望校が決まっていない人は、学校説明会などで直接生徒(高校生)と触れる機会を探してください。憧れがあなたの背中を押してくれますよ。