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〈三丘セミナー〉 フランス近代哲学のイメージを一新! 三丘生も保護者も納得の90分

 山上 浩嗣 先生は、本校の卒業生(高37回)で、大阪大学大学院人文学研究科の教授です。お忙しい中、後輩たちのためにお時間を割いてくださいました。大阪大学には、教授等教員として奉職しておられる本校卒業生がたくさんおられます。学生や院生も多く、大阪大学を卒業後活躍されている皆様を合わせると相当な人数になります。そんな方々を会員とする阪大三丘会という組織があり、私は校長として、毎年、総会に出席させていただいています。山上先生には、そんな折にお話を伺う機会がありましたが、とても穏やかで、相手の話をよく聴いてくださる、優しい先生です。

 今回の三丘セミナーのテーマが、「フランス近代哲学入門」ということで、見るからに難しそうなこの講座に、生徒が集まるのだろうかと少し心配していました。しかし、蓋を開けてみると大勢の生徒に加えて、保護者も参加してくれました。写真をご覧ください。

 お話がはじまると、とてもわかりやすく、自分が勝手に想像していた「哲学」のイメージとは全然違いました。下の写真にあるように、哲学者の住んでいた家を紹介していただけるなど、予想外のアプローチでしたので、講義が終わるころには、「モンテーニュもパスカルも人間やねんなぁ」と呟いていました。物事は、思い込みで判断したら損をするんだなぁということを再確認した、貴重な時間でした。

 このブログを読んでくれている中学生のみなさんには、想像もつかないことかもしれませんが、数学や英語や国語といった教科と、大学で専攻する学問は全く違うものです。教科は、与えられた学習ですが、学問分野は興味や関心をもとに自分で選ぶものです。選ぶためには、巣の中の雛のように、安全なところで餌を待っていたのではダメです。いろんなことに興味を持って、自分の羽根で空を飛ぶ必要があります。知らない世界に憧れることができる自分になるためには、ホンモノに触れ、世の中には、自分の知らない素晴らしい(美しい)世界があるのだということを認識する経験が必要です。三丘セミナーは、三丘生がホンモノに触れる仕掛けです。今回の三丘セミナーを受講した生徒が、哲学に興味を持ち、大阪大学に進学して山上先生のもとで研究したいと思ってくれたら嬉しいなぁと思っています。

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