14日(金)、平成19年度のしめくくりとなる3学期の終業式を行いました。12日の進級判定会議で進級が認められた1年生、2年生が体育館に集まりました。
判定会議では、残念ながら1年間の成績(1学期、2学期、3学期のトータル)が単位認定に必要な基準に達せず、修得単位数不足により原級留置となった生徒もいました。
進級した生徒の皆さんは、4月から新たに2年生、3年生となって、よりいっそう頑張ってもらいたいものです。
3学期終業式の式辞
今朝の雨には、寒さが和らいできたように感じました。春の訪れが近いことを感じます。今日は、平成19年度の締めくくりを迎えました。
この1年間は、皆さんにとって、どのような年だったでしょうか。
1年という時間の長さは、誰にも同じ長さですが、人それぞれに感じ方が違うものです。この1年、あっという間だったという人や、たいへん長く感じたという人もいるでしょう。
このように感じたり、思ったりするのは、頭の脳の働きですが、最近この脳に関する本が良く売れているそうです。ある脳の本に、人は様々な新しいことを経験したり、学習したりすると、脳の中にある海馬(海という字と馬という字を書きます)の部分が常に刺激を受け、活性化することで、人は時間を長く感じるというのです。
逆に、時間を短く感じたという人は、感動することや新鮮に感じることが少なく、何かについて新たに学習したことも少ない。そのため、脳が活性化する機会が失われた結果、1年を短く感じたというのです。
さて、皆さんの場合はどうでしょう。
高校生として、一生懸命勉強したり、学校行事や部活動にと積極的に参加していると、皆さんの若い脳には常に新しい感動や刺激が入って、脳は活性化しつづけ、1年は長く感じるでしょう。
4月になると、皆さんは、新たに2年生、3年生として本校の中心を担う学年になります。
2年生は部活動の中心になり、新たに迎える1年生の先輩として1年生を導いてもらいたいと思います。
また、3年生は西高祭の中心を担うことになり、さらに各自の進路に向けて全力で取り組まなければなりません。それぞれが、それぞれの役割や使命を十分に果たすことで、皆さんは自らを高め、成長することができます。その結果、脳が活性化され、この1年が充実したものになり、1年間を長く感じることになるでしよう。
4月以降の皆さんのがんばりに期待して、平成19年度のしめくくりとします。
堺西高校 校長