2021年11月アーカイブ

  仏教の禅宗に臨済宗という派があります。京都では栄西がいた建仁寺などが有名です。その宗派の祖は中国唐時代の臨済という人です。臨済という人は大変な勉強家で、禅に取り組む前には戒律や経論などを極めていたということです。つまり、仏教の理論に関しては、相当な知識を持っていたということです。しかし、いくらその方面に詳しくなっても人生を生きていくうえでの課題は解決しません。博識であることだけでは生きる知恵は...

40 音読とICT

 「山月記」などで有名な中島敦は横浜の女子高で国語を教えていたことがあります。授業を受けていた生徒の回想によると、何より中島先生の朗読がすばらしかったということです。詩や小説などを聞き手が引き込まれるような音読をすることができることは、国語教師の理想の一つでしょう。そのためには、言葉にこもる気持ちや意味のまとまりの把握はもちろん、読むリズムやスピード、声のトーンなどにも留意しなければなりません。そ...

39 軽音楽部による二つの地域連携行事への参加報告

 コロナ禍が一定の落ち着き具合を見せているのに比例して、各種のイベントが徐々にですが復活してきています。オンラインによる仮想空間でのコンサートライブがコロナ禍の影響で活況を呈したのは確かでしょう。言うまでもなく、パフォーマンスは実施されてこそ意義があります。どのような状況であれ、個人の頭の中で空想されるよりは、何らかの形で実際に演じられるほうがよい。一昔前であれば、同じような状況であればまったく発...

38 令和3年度府立堺西高等学校「アートスタジアム」

 先週の土曜日に栂文化会館で本校の「アートスタジアム」を開催しました。本校には体育芸術創造コースがあります。アートスタジアムは芸術創造コース生徒の成果発表の場として、また文化系パフォーマンスクラブの発表の場として、伝統的にこの時期に行っている行事です。昨年度はフェニーチェとパンジョホールに分けて2回実施したのですが、今年度は従来通りに1日で開催することができました。ご来場いただいた保護者の皆様に感...

37 コミュニケーション能力を磨くために必要なこと

 明日のアートスタジアム実施に向けて、校内では準備が着々と進められています。午後からはいよいよ準備の最終段階になるので、より動きが活発になるでしょう。さて、今回はコミュニケーション能力について少し書いてみます。技術より内面のあり方に関してです。  ほかの人とコミュニケーションをとること、最近になってその大切さがより強調されている感がありますが、その強調とその難しさは古代の文献にもすでに見ることがで...

36 1年生球技大会(クラスマッチ)

 今週に入ってから不安定な天候が続いています。専門サイトでも天候予想はまちまちで、外れることも多い感じです。「予報では雨は朝のうちだけだと言っていたのに...」という感じになりますが、不安定な時には雨具を携行するほうがいいようです。寒さが増しているうえに濡れると風邪をひきやすくなります。コロナ禍が一定落ち着いているとはいえ、普段よりも用心して体調管理しなければならない状況は変わりません。  さて、...

35 授業の定番教材

 人間の歴史が進むほど社会文化的な情報量は増えます。日本の歴史に限っても、2000年時点の情報よりも2020年の時点の情報のほうが20年分多いわけです。この20年に起こった出来事を振り返ってみても、大きな社会現象がたくさんあります。一方で、学校での学習時間は有限です。10年前であろうが、50年前であろうが、生徒が学習に充てることのできる時間はそう変わりません。学ぶ必要のある情報はどんどんと増えるの...

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