7月18日(金曜)体育館に全生徒が集まって、1学期の終業式を行いました。
今日は朝から雨が降り、たいへん蒸し暑い日でした。体育館の中はサウナのような感じがするぐらいでしたが、先生の指導により粛々と終業式が実施できました。
最初に、校長の式辞を行い、その後ニュージーランドから本校に来られ、ALTとして本校の英語教育にご尽力いただいたアダム・ブース先生のお別れの離任式を行いました。アダム先生は、本校で4年間、英会話を中心にご指導いただきました。ほんとうに、ありがとうございました。
その後、1学期の間、がんばって優秀な成績を挙げた女子ソフトテニス部と男子バレーボール部。そして、漢字検定とワープロ検定の上級に合格した生徒への表彰伝達、合格証書の伝達式を行いました。
中でも、漢字検定の二級とワープロ検定の一級の両方に合格した3年1組の杉本さんは、1年生・2年生のお手本となられる人です。漢字検定の2級はもちろんのこと、ワープロ検定の1級に合格するのはたいへんなことです。単にキー操作が早いだけではなく、正確にレイアウトしなければならず、これまでたいへんな努力をされたことと思います。ほんとうに、よくがんばりました。次は初段をめざしてほしいものです。これらの検定の合格は、ずっと先まで役に立つものです。
一学期終業式の校長式辞
平成20年度 1学期終業式 式辞
やっと、大阪では梅雨が明け、連日蒸し暑い日が続き、季節は間違いなく真夏へと移っています。私たちも、今日は1学期の終業式を迎えました。
1学期はわずか3ヶ月余りの期間でしたが、皆さんは、努力し、充実した高校生活を送ることができたでしょうか。昨日成績会議がありましたが、多くの皆さんは学習に取り組み、部活動に励むなど頑張ったと思いますが、中には、授業中寝たり、提出物を出さなかったりして欠点をたくさん抱える人もいました。また、欠席や遅刻が多く、生活が乱れている人もいました。高校生活の3年間というのは、長い人生の中では極めて短く、これからの生き方に大きな影響をもつ大切な時期です。学習や部活動などに頑張るという自覚を高め、将来の進路に向けて、今しっかり基盤を固めて欲しいと思います。ただ漫然と、無駄に高校生活を過ごすというのは止めなければなりません。
さて、明日から夏休みが始まります。皆さんも知っているとおり、この夏、8月8日から北京でオリンピックが始まります。世界中のトップアスリートが集まり、競い合うこの大会に多くの日本の選手が出場します。今、校長室にマラソンに出場する大崎選手と20Km競歩に出場する小西選手の色紙を飾っていますが、この2人のオリンピック選手は堺市の出身で、堺市立中学校を卒業した我々に身近な選手です。
男子マラソンに出場する大崎悟史(さとし)選手は、大浜中学校出身です。もう一人の、女子20Km競歩に出場する小西祥子(さちこ)選手は、庭代台中学校の出身です。皆さん方の中にも、大浜中学校、庭代台中学校から来た人もいるでしょう。
小西選手は、先の世界陸上のヘルシンキ大会の20Km競歩で、残り2Kmというところまでいい順位につけていましたが、競技途中で突然意識を失い、救急車で運ばれ棄権となった苦い経験があります。一時は引退も考えたそうですが、やはり夢を追いかけ、オリンピックに出場したいという強い思いで、日々練習を重ね、昨年の国体で見事に10 Km競歩で日本記録を樹立し、とうとう北京へのキップを手にいれることができた人です。小西選手には、大きな会社がスポンサーとして支援しているわけではなく、普段は泉ヶ丘のパンジョスポーツクリニックでお手伝いをしながら、こつこつと夢を追って練習を続けてきたということです。
さあ、皆さん。大崎選手と小西選手は、皆さんのお手本とも言うべき人です。青春という若さにあふれる時期は、自分の夢を追いかけることがとても大切です。すばらしい生き方をするためには、自分の夢を見つけ、それをめざして一生懸命努力することです。マラソンの大崎選手の好きな言葉は、「夢を現実に」ということだそうです。この夏休みの間に、皆さんは、それぞれの夢を見つけ、それを目標に努力を重ねてください。
このオリンピックでは、皆さんと一緒に、2人の選手を応援しましょう。
今年の夏は、特に暑い夏になると思いますが、健康に注意して、9月の始業式には、元気な顔を見せてください。2学期には、西高祭と30周年記念行事があります。現在、30周年事業としてクラブハウスをリニューアルしていますし、学校横の緑道にも記念式典案内の横断幕も張っています。2学期を元気に迎えるためにも、この夏を有意義に過ごしてください。
以上で1学期の終業式の式辞とします。