驚きの海岸線を延ばせ  -読書のすすめ-

新入生向けの図書館オリエンテーションが先週終わりました。

「学力」についてさまざまな議論がなされていますが、知識やスキル、論理的思考や表現の力、学びたいという情動などを下支えする大きな要素に「読書」があると考えます。

私たちの持っている知識は、未知の大海に浮かぶ小島のようなもの。その知識の小島が大きくなればなるほど、未知の海と接する驚きの海岸線が長くなります。驚きを待ち望む知的好奇心こそが「学力」の、いや「生きる力」の源であると思います。読めば読むほど、もっといろんな書物を読みたくなるのが読書の魅力。この連休、驚きの海岸線を延ばす読書の旅をお奨めします。

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「マンガなら読むけれど、活字ばかりの本は苦手」というキミには、この3月に翻訳が出たばかりのロバート・ウェストール作『水深五尋』(岩波書店刊)などいかがでしょう。宮崎駿さんの挿画がところどころで効いています。第二次世界大戦中のイギリスの16歳の少年たちの物語です。読み終わったら、もっと続きを読みたいと思うような本です。一読を。

                         堺西高校 校長

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