9月24日(火)10:00~11:45
共生推進教室1年生生徒5人が、株式会社ダイキンサンライズ摂津さんへ職場見学に行きました。
会社の概要をうかがった後、会社内を見学しました。18部門に渡る多くの業務が行われているとのことで、単一・単純業務でなく、多くの複雑な業務に取り組んでいることに驚きました。どの部門においても間違わずに正確に作業できるようにするための工夫が見られました。実際に見学させていただいた部署では、一見同じに見えるコイルを見分ける治具や防汚コーティング剤の瓶にラベルをゆがみやしわなく貼るための治具が使われていました。治具の導入には、就労の可能性の広がりを感じました。
またピッキングの作業現場では、点灯しているライトの棚の部品を順にとっていけば、100種類以上ある部品を間違いなくピッキングできるというシステムが導入されていました。同じ現場では、聴覚に障がいのある方にもわかるよう、音だけでなく振動で知らせるQRコードリーダーを導入することで、部品の補充ミスを防いでいるとのことでした。
これらの工夫は、初めからあったわけではなく、社員が気付いたことを「改善案掲示板」に提案し、採用されたものを導入していくという方法で充実させていったそうです。ダイキンサンライズ摂津さんは、昨年度に30周年を迎えられたとのことですが、現場からのアイデアや工夫の積み重ねが、現在の働きやすい職場につながっていることが分かり、障がい者雇用の歴史の重みを感じました。
随所にみられる工夫に圧倒された私ですが、共生推進教室の生徒たちも、メモを取りながら熱心に見学をしていました。また見学後の質疑応答では「難しい仕事にはどのようなものがあるか?」「反対に簡単な仕事は何か?」「一日にどのくらいの時間働くのか?」などの質問を行い、学びを深めていました。本日は初めての職場見学でしたが、生徒たちを見ていると「自分たちにも就労の道が開かれている」と感じていたように思います。ダイキンサンライズ摂津の皆さま、貴重な機会をありがとうございました!