8月7日(木)〜8日(金)、全国特別支援学校知的障害教育研究大会(埼玉大会)が開催され、出席してきました。
1日めは、『こども六法』著者であり、合同会社Arts&Arts代表、ミュージカル俳優、写真家、教育研究者、司会業・・・等、幅広い肩書きをお持ちの山﨑聡一郎 氏が「こども六法の時代:特別支援教育への期待」という演題でご講演されました。「こども六法」やプロフィールについては、またネットで検索してみてください。
子どもの頃、自閉症の同級生をかばったことがきっかけで、ご自身に向けられた"いじめ"の経験がきっかけとなり、「いじめられている子どもが、最低限の法律知識を持っていることで、専門家に相談すべき問題かどうか判断できるようにしたい」という思いで、この『こども六法』を書かれたとのことでした。
知的障がいに限らず、要支援者に対する基礎的知識と理解が足りない。その特性や対処法を知らないことで、忌避感や恐怖心に繋がる。これは人権に、教育に関わること・・・。
今までにない切り口でわかりやすくお話していただけました。
2日めは、文部科学省初等中等教育局 特別支援教育課 特別支援教育調査官 加藤宏昭 氏から、「特別支援教育をめぐる諸課題について」と題して、行政説明がありました。
6月の全国特別支援学校長研究大会での行政説明では、次期学習指導要領改訂に向け、議論が始まっている旨の概要説明がありました。その後、7月4日に「教育課程企画特別部会」が行われましたので、そこでの議論内容について、触れられました。年内後半には、各教科でのワーキングも始まり、その議論の様子は動画で、HPにアップされるとのことでした。議論の動向を注視しながら、次の学習指導要領に向けた準備も必要となってきます。
学習指導要領は10年ごとに改訂されます。新しい学習指導要領への対応がついこの間のように感じますが、時が経つのは本当に早いものです・・・。