枚方支援学校では、キャリア教育の視点からも教育活動に取り組んでいます。
(キャリア教育は、「職業的な自立」という視点だけではありません。小学部・中学部・高等部を通して、「社会的な自立」「社会の中で自分の役割を果たす」などの視点で取り組んでいます。)
11月8日(金)に、高等部3年生の国語「にじいろグループ」において新聞の発表会を行いました。
このグループでは、1学期当初より「自分新聞作り」を行ってきました。
新聞に掲載する記事はすべて自分自身に関することであり、自己紹介や自分の長所と短所、クラスメートや先生のこと、そして、まもなくやってくる社会生活を前にして、いま一度自身の過去を振り返り、現在の姿を直視し、さらに将来の姿をイメージして記事にしました。
それぞれの新聞が完成し、自分新聞作りの集大成として発表会を行いました。
あわせて、自分の新聞の発表だけではなく、発表会を見聞きし、他者の感情や体験等を共感することによって、自身の今後の人生にいかすという気持ちをもつことを目標としました。
発表会当日。
発表会を行う教室では、たくさんの先生方が発表者を見つめています。
事前に発表会のリハーサルはしていたものの、いざ本番になると緊張感が漂いました。
そのような中、発表者それぞれが自分の新聞を読み上げました。
全員が堂々と発表するとともに、自分自身を客観的に振り返り、また自身の将来の姿を意識した一言一言にはすべて重みがあり、たいへん感動的なものでした。
高等部3年生は、卒業まであと4か月をきりました。
それぞれの過去の出来事、現在の前向きな気持ちや葛藤、そして想像する将来のイメージを互いに知り、認め合うことで、自分らしい生き方を実現するための力になればと考えています。