枚方支援学校では、キャリア教育の視点を取り入れ、「自分=理解」「つながり=コミュニケーション」「チャレンジ=考動」を日々の実践で大切にしています。 今回は「自分=理解」の中から、「わかる力 ~自分の長所・短所を人に伝える。自分や人の頑張りを認める。~」に着目した取り組みを紹介します。
毎年、1学期初めの高等部集会において、部主事から高等部のみなさんへ目標を提示しています。昨年度の目標は「得意なこと苦手なことなど、自分のことをよく知ろう」、そして今年度の目標は「自分の気持ちを素直に伝えよう」にしました。
~昨年度に話した内容~
みなさんは得意なことはありますか。○○ができる。○○ならだれにも負けない。などたくさんあるのではないでしょうか。
では、苦手なことはありますか。○○ができない。○○はちょっと苦手。などこちらもたくさんあるのではないでしょうか。
人間だれにでも得意なこと、苦手なことがあります。
うまくいかないことだってたくさんあります。
もちろん私にだって得意なことと苦手なことがあります。
この、得意なことや苦手なことなど、自分自身のことをよく知ることが大切です。
自分をよく知ることが、卒業後の進路を決めるときにも役立ちます。
~今年度に話した内容~
みなさんは自分の気持ちを誰かに伝えることは得意ですか?それとも苦手ですか?
自分の気持ちを伝えることは簡単なようで難しいかもしれませんね。
特に、「今、悩みがあるんだ」とか「気持ちがしんどいんだ」など、しんどい、つらいというときに誰かに伝えることは難しいですね。
でも、自分の気持ちを伝えることは、これからの人生でとても大切なことです。
しんどいとかつらいとかを伝えることは、決して恥ずかしいことではありません。
それよりも、伝えることで相手もわかってくれます。手助けしてくれるかもしれません。
高等部生活では、良いことも、ちょっと良くないことも、自分の気持ちをどんどん伝えることができるようになってほしいと思います。
このように、高等部の生徒のみなさんへお話しました。
自己理解はみなさんの課題であると認識しています。
バラエティ豊かな学校生活を通じて、個性豊かな生徒のみなさんとの交流を通じて、少しずつですが自分自身のことを知り、また他者のことを認める気持ちが芽生えてくるものだと信じて私たちは教育活動に日々取り組んでいます。