【中学部2年】身体を動かして学ぶ"心地よい距離感"

 枚方支援学校では、キャリア教育の視点を取り入れ、「自分=理解」「つながり=コミュニケーション」「チャレンジ=考動」を日々の実践で大切にしています。 今回は「つながり=コミュニケーション」の中から、「かかわる力 ~他者と付き合う力(人との距離感や性の理解)~」に着目した取り組みを紹介します。

 中学部2年生では、道徳の授業で、「心地よい距離感」について学習しました。

 まずは、「パーソナルスペース」についてです。「パーソナルスペース」とは、他人に近づかれると不快に感じてしまう空間のことを指します。その空間は、一人ひとりの感じ方や、相手との関係性によって異なります。授業では、家族との距離感、友だちとの距離感、知らない人との距離感について学び、みんなが「心地よい」と思う距離感を知りました。また、友だちとの距離は「腕一本分」と学習し、実際に、腕を伸ばして距離感を確認しました。(写真1)

 次に、「9マス鬼ごっこ」というゲームに取り組みました。「9マス鬼ごっこ」とは、9個のマスを縦・横・斜めと1マスずつ移動して鬼と同じマスに入らないようにする遊びです。腕一本分ほどの距離が取れるマスを作り、鬼との距離感を確かめながら、みんなでゲームを楽しみました。最初は、教員が鬼役をしていましたが、盛り上がってくると、「私も鬼やりたい!」「次、参加したい!」と、生徒の積極的な姿が見られました。(写真2)

 距離感を守ることは、他者と付き合う力として大切なことです。適切な距離感を保つことが、他者と円滑な関係を保つことに繋がります。また、距離感の学習をすることで、自分の考えを振り返ったり、相手の気持ちを考えたり、自分と異なる意見を受け入れたりする良い機会になりました。これからの生活でも、今回学んだことを活かし、他者と「かかわる力」を伸ばしていってほしいと思います!

(写真1)                 (写真2)