自分の武器は何か~キャリア講演会より

 猛暑日が続いています。学校は今日から保護者懇談会が始まりました。学校には、予備校などから資料がたくさん届きます。それらを保護者の方にも取って頂けるようにしています。

また進路指導室前には、いろんな大学の大学案内などもあります。

これらも保護者の皆さんも見ていただけますので、よかったらお立ち寄りください。

 さて、昨日8日に1,2年生全員を対象に「キャリア講演会」を行いました。講師として来てくださったのは、本校34期生の上西秀明様(写真中央)と西川孝彦様(写真左)です。お二人と本校の大石校長先生(写真右)は、生野高校のグランドで一緒に汗を流されたクラブの同期生です。

 会は大石先生がお二人に、ご自分が進路を決めたきっかけなどを質問しながら進める形でした。

 お一人目の上西さんは大学卒業後、外務省に入省され、オランダやベルギーの大使館にお勤めされました。現在もベルギーにお住まいで、当日は18歳の息子さんが「日本の高校を見てみたい」と一緒に来校されました。歴史がお好きとおっしゃったので、3年生の数学と世界史の授業を見学していただきました。生徒たちは「留学生が来た!」と大はしゃぎでした。

 上西さんのお話で、自分が非常に心に残ったのは「自分の武器は何か、自分にしかできないことは何か、を考えることが進路選択に繋がる」ということでした。そして消極的に聞こえるかもしれないが、自分に向いていないこと、やりたくないことを消すのも一つだとおっしゃいました、ご自分は専門性を持ったお仕事に就きたいという目標を持ち、それに向かって上級公務員試験の勉強に励まれたそうです。

 お二人目の西川さんは工学部の大学院で土木工学の都市計画を学ばれ、なんばパークスに代表されるなんば再開発に携われました。現在は、なにわ筋線の開業にもかかわっておられるそうです。理系一筋...と思いきや、会社では一見畑違いの仕事を任されることもあり、人事もご経験されたそうです。

 西川さんは「理系は自分の専門がはっきりしている」とおっしゃいました。大学3回生でも、かなり専門的な研究を目にすることができるそうです。ただ、「仕事をする中で、同業種の人と専門的な話だけをしているとストレスを感じることもあるが、そんな時は学生時代の繋がりにホッとし、また頑張れる。」そして「社会には生野高校の卒業生がたくさん活躍されており、助けられることもある。皆さんが社会に出ても、きっとそうですよ。」という言葉に励まされた生徒は多かったと思います。

 また、校長先生からはこんな投げかけがありました。「周りを気にせず、自分の思う通りに頑張れているか?」生徒一人一人に刺さる言葉は違ったと思いますが、それぞれが自分の進路を考えるきっかけになった講演会でした。最後には残って熱心に質問する生徒もいましたが、非常に丁寧に対応してくださいました。