シリーズ授業㊾~1年「生物基礎」・免疫

 11月最終週になりました。今日は3年生の2学期末考査1週間前、来週月曜日から1日早く3年生の期末考査が始まります。3年生は選択科目数が多いため、考査期間を1日長く取っています。

 1時間め、1年3組「生物基礎」の授業を見学しました。テーマは免疫、担当は紀先生です。はじめに前時までの復習です。生物には、異物の侵入を防いだり、侵入した異物を除去する生体防御のしくみがあることを学びました。生体防御には、まず、咳やくしゃみ、涙や鼻水、唾液や胃酸、皮膚の角膜層や汗腺からの分泌物など、病原体や有害物質などの異物が体内に侵入するのを防ぐしくみがあります。しかし、それらをすり抜けて異物が体内に侵入した場合に排除するしくみを免疫といい、自然免疫と適応免疫の二段構えで防御しています。

 前時までに学んだ適応免疫の全体像について、プリントの図を見ながら侵入した異物が排除されるまでのストーリーを説明できるか確認しました。

 本時は、適応免疫を構成する、抗体が抗原に特異的に反応して排除する体液性免疫と、キラーT細胞などによりがん細胞や感染細胞を排除する細胞性免疫について、モデル図を見ながら詳しく学びました。そして、再度免疫のストーリーを明確に説明できるかペアワークで確認しました。皆熱心に取り組んでいます。

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 また、先生は実際に免疫の機能が働いている様子の90秒を1秒に圧縮した動画を見せられました。百聞は一見にしかず、とてもリアルに理解できます。

 後半は免疫記憶のしくみを学び、一度かかった病気は再度かかりにくく、あるいは、かかっても軽度で済む場合が多いこと、また、ワクチンは免疫記憶を利用した医療であることを学びました。そして、最後に、コロナウイルスはなぜパンデミックを引き起こしたのか、について考えました。

 私達のからだには、本当に凄いしくみがたくさん詰まっているのだと思いました。有難うございました。