シリーズ授業⑦~3年「リスニング・発音演習」

 今高祭まであと2日、その準備に生徒達の活動がとても活発です。(その様子は「いまみやんの1日」をご覧ください。)ところが、明後日は熱帯低気圧が台風となって日本列島を九州から関東へと一気に駆け抜けるとのことで、十分注意が必要です。午後3時、今高祭直前の職員会議が行われ、万一に備え、「暴風警報が発表された場合は...」「暴風警報が発表されていなくても、公共交通機関のダイヤが大幅に乱れた場合は...」など、起こり得るいくつかの場合の対応について共有しました。

 5日午前中の雨は免れそうにありませんが、生徒達の努力が実り、素晴らしい今高祭になりますことを願っています。

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 さて、今日は2時間めの3年「リスニング・発音演習」と3時間めの1年「数学Ⅰ」の授業を見学しました。3年「リスニング・発音演習」は大学共通テストのリスニング対策も視野に、重要な英語力の一つであるリスニング力向上を目的にした本校独自の学校設定科目です。担当は永井先生、このクラスは24人の生徒が学んでいます。

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 授業はもちろんオールイングリッシュで、今年度は「発音できないものは聞き取れない」という考えに基づき、丁寧な発音指導にも注力されています。

 [z]、[s]などの発音記号の一つ一つについて、唇の形や舌の使い方、息の出し方など正確に示し、先生自ら何度も繰り返し分かりやすく見本を示され、生徒達は大きな声で後に続いて練習していました。楽しそうに熱心に学んでいます。

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 発音練習を行った後、共通テスト対策も兼ねてテキストLesson12のリスニング問題に取り組みました。問題のスプリクトを次の通りです。

 In recent years, many Japanese have been living abroad as trade and cultural exchanges have become more active. This graph shows how how many Japanese people are living abroad in each country. The country with the largest number of Japanese residents is the United States, which has by far the most among the five countries. There are a little less than 100,000 Japanese residents in Australia. China has more than Australia. The numbers of Japanese residents in Thailand and Canada are almost the same, although Thailand has slightly more.

 どのぐらいの日本人が海外に居住しているかを国ごとに表したグラフについて、上の英語を聞き、どのグラフがどの国かを答える問題で、このような形態の問題は、共通テストのリスニング頻出問題と言えます。

 先生はこの問題を解くに当たり生徒達に以下を示されました。どのように頭を使うか学習の当事者である生徒自身が知ることが大切です。

【知識・技能】人数や日付、時刻を聞き取ることができる。

【思考力・判断力・表現力】身近な話題やなじみのある社会的な話題に関する短い平易な説明を聞いて、必要な情報を聞き取り、話し手の意図を把握したり、複数の情報を比較して判断することができる。

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 先生は途中、効果的にペアワーク入れたり、AIと会話をしたり、いろいろと工夫して学習意欲と英語力の向上に努められていました。

 生徒達は生き生きと意欲的に取り組んでいました。この授業を通じて、リスニング力に留まることなく、生徒の英語力向上が大いに期待できると感じました。有難うございました。