2年2学期中間考査が始まりました

 9月末日の今日は大陸からの移動性高気圧に覆われて、秋らしい清爽な一日になりました。最高気温が30℃を超すこともようやくなくなりそうです。2年生は、少し早く今日から2学期中間考査が始まりました。頑張ってください(^^)/

 昨日の午前に、教育委員会の方が本校の様子を見に来られましたので、2,3時間めの授業をいくつか一緒に見学しました。それぞれ10分ほどの僅かな時間でしたが、どの授業も生徒達は熱心に取り組んでいて感心しました。

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 はじめに3年「古典探究」の授業を見学しました。教材は藤原道綱母の「蜻蛉日記」より「うつろひたる菊」です。担当は小西先生、生徒達はちょうど次の二つの問いを考えているところでした。

〈問1〉作者はなぜ「うたがはし...」の歌を詠んだのか。百字以内で説明しなさい。

〈問2〉「返り言」には誰のどのような心情が込められているのか。百五十字以内で説明しなさい。

 作者は藤原兼家の側室で、兼家は正室の時姫との間に道隆、道兼、道長の子がいますが、新たに、通い始めた町の小路の女の存在を知った頃に「うつろひたる菊」を綴ったものです。

 うたがはしほかに渡せるふみ見ればここやとだえにならむとすらむ

についてと、さらに続く、百人一首にも編纂された有名な、うつろひたる菊を挿し添えて送られた、

 嘆きつつひとり寝る夜のあくる間はいかに久しきものとかは知る

の返り言、

 げにやげに冬の夜ならぬ真木の戸も遅くあくるはわびしかりけり

と詠んだ兼家の歌について、それぞれ道綱母の思いが綴られています。

 古典の授業に触れてよく思うのは、作品そのものの魅力にも惹かれますが、このような日記が文学作品として千年以上も受け継がれて高校の教科書に掲載されるほどになり、そして、今、生徒がその文学作品の作者の心情を考えていることも、とても凄いなぁと感じることです。

 次に、LAN教室で行われていた1年4組の「情報Ⅰ」の授業を見学しました。担当は鎌田先生で、ソレイユの生徒も一緒に学んでいます。表計算ソフト(Excel)の使い方を学んでいるところで、グラフにしたり、体裁を整えたり、いろいろな機能を使う練習をしていました。皆とても熱心です。

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 次に新自彊会館で行われている1年1,3組「音楽Ⅰ」の授業を見学しました。担当は藤川先生で、このクラスもソレイユの生徒が一緒に学んでいます。この日は三線の演奏を学んでいました。2人に1丁、交代で三線の練習を熱心にしていました。どの授業も皆本当に熱心に取り組んでいます。

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 3時間めは、400教室で行われている学校設定科目「カウンセリング入門」の授業を見学しました。担当は毎年お世話になっている特別非常勤講師の池田先生、選択した23名の2,3年生が学んでいます。

 この時間のテーマは、「カウンセリングをするにあたって、理想の声は? また、その理由は?」です。まず、声にも表情があることを確認するために、例えば、「明るい声」「金切り声」「小声」など、イメージできる「声」の種類をできるだけたくさん上げてみました。

 次に、自分の声を診断してみようと、①強さ ②高さ ③明るさ ④透明感 ⑤柔らかさ ⑥響き の6観点について5段階で自己診断しました。プリントには、「みんなが教えてくれたイメージ」の欄もあったので、このあと、自分の声について、自分の診断と周りの人の診断のマッチングについて知ることをしたのだと思います。そして、山田今次さん(1912ー1998)の1948年に「勤労者文学」創刊号に発表された詩「あめ」を詠みながら、カウンセリングをするにあたっての理想の声について考えていきます。高校では学べそうにない池田先生ならではの特別な授業です。

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 最後に205教室で行われている学校設定科目の2年「英語構文・語法」の授業を見学しました。本当に、どの学年も、どの授業も、皆とても熱心に学んでいる様子を見ました。有難うございました。

 今日も一日中出張で不在にしていました。今週は3日(金)も一日中出張で学校にいることが少なく、少々寂しく思うこの頃です。