嬉しいニュースが飛び込んできました。日本最大規模のビジネスプランコンテスト「高校生ビジネスプラングランプリ」(今回で13回目を迎える、日本政策金融公庫主催のコンテスト)のベスト100に、三国丘高校のSGH班2チームが選出されました。このコンテストに応募したのは、全国の高校・高専639校、5,640チームです。選ばれた100チームのリストを確認したところ、同じ高校(高専含む)から2チーム選ばれた学校は、わずかに7校でした。大阪からベスト100に選ばれたのは、3校5チーム。内訳は、三国丘高校が2チーム、四天王寺高校が同じく2チーム、大阪桐蔭高校が1チームです。府立高校からのベスト100は本校のみです。表彰式の動画がありますので、ご覧ください。
https://youtu.be/K-JGSw8-Ric?si=ndWt8yD0bB_p_hAJ
https://youtu.be/RoShDwtGX64?si=_J4FK9-nl_GpLgPJ
三国丘高校は、若者の創業マインドの向上を目的としたこのコンテストに毎年応募しています。今回ベスト100に選ばれたチームのテーマは、「孫とのコミュニケーションと脳トレを用いた認知症予防アプリ」と「フィリピンの防災意識向上に向けたゲーム開発と授業の提供」です。どちらも、今、世の中で課題となっていることを解決に導ける何かを若者の視点で提案する内容となっています。ビジネスプランですから、具体性や実現性も評価されます。夢物語ではダメなのです。商品開発に要する費用や、それを回収し儲けを出すまでの計画も重要な評価項目です。自分たちが考えているプランに対するニーズはあるのか?自分たちのプランは社会にどのような影響を及ぼすのか?...などなど、考えなければいけないことは山ほどあります。まさに、ゼロからイチを生み出す苦しみです。
三国丘高校の探究活動には、この苦しみの中で生徒を立ち止まらせないシステムがあります。その一つが、教科による班編成です。探究活動は、担任を中心とした学年主体で進行する学校が多い中、本校では、教科の専門性を最大限に活かすシステムを採用しています。自分たちが想定しているテーマに関係の深い教科を選択し、教科の先生のもとで探究活動を深めていきます。例えば、宇宙のことを探求しようと思う生徒は「物理班」として活動するという具合です。
もうひとつは、学校外のサポート体制です。探究活動をサポートしてくれるNPO法人と繋がっているため、生徒が悩んだとき、立ち止まる時間が少なくて済みます。この団体は、直接生徒の相談に乗ってくれ、助言をくれる適切な研究者や企業を紹介してくれます。とても頼りになるサポーターです。
さらには、企業との繋がりというのもあります。これまで、たくさんの企業の協力を得て、多くのプランを完成させてきました。生徒が、直接、狙いを定めた企業にアポイントをとって協力を求めることも度々ありました。これをサポートするのが教員の役割です。ちゃんと自分たちの意図を相手に伝えるにはどうすればよいか?先方の立場に立ってお願いし、自分たちの願いを叶えるには、どんな姿勢であるべきか?...高校生にはちょっと難しい、未だ経験したことのないことにも、自分たちで挑戦するのが三国丘高校流です。
このようなシステムが連携してこそ、今回のような成果が得られるのだと思います。何かを覚えて点数をとる勉強も勿論大事ですが、社会に出てから役立つのは実践的な学習です。チームとして、コミュニケーションとかリーダーシップとかいったものを武器として、答えのない問題に挑むチカラこそ、今の社会が若者に求めている能力です。さらに言えば、大学受験に必要な学力も協働的な学習の中で培われていくのです。ここから先は、また、別の機会に譲ることにします。今回もおしゃべりが過ぎてしまいましたが、成果には理由があるということです。中学生のみなさんは、どんな高校生活を送りたいのか、よく考えてみてください。いつも仲間と一緒に、何かに熱中している先輩たちが待っていますよ。