下の写真は、今朝(3月31日)の読売新聞の記事です。「高校柔道部 存続の危機」という衝撃的な見出しが目につきます。もっと衝撃的なのは「伝統校・三国丘 部員ただ1人」という文字です。
新入生や中学生のみなさんにしてみれば...三国丘高校は部活動が盛んな学校だと聞いているのになぜ?と思うかもしれません。無理のない話です。実際に、三国丘高校の部活動入部率は103%。公表してきた数字に嘘はありません。
では、なぜ柔道部だけ人気がないのか?もしかしたら何か理由があるのではないか?と勘ぐりたくなる気持ちもわかります。ですが、三国丘高校柔道部には何の問題もありません。たった一人になってしまいましたが、他校との合同練習を含めて、一所懸命練習に励んでいます。
答えは、この記事の見出しにあります。「高校柔道部 存続の危機」と書かれているように、本校に限らず、全国の高校の柔道部員の人数が激減しているのです。減っているのは高校の柔道部員だけではありません。中学生も小学生も幼児も激減しています。柔道と言えば、オリンピックで活躍するお家芸なのにどうして?と思われる方が多いと思います。しかし、これが現実です。
「伝統校・三国丘」をモデルケースとして、窮状を広く周知していただいているのが、この記事なのです。本校柔道部OBOG会からの働きかけをきっかけに、こんなに大きく取り上げていただきました。取材に応じていただいた、大阪高等学校体育連盟柔道専門部の先生方にも、心から感謝いたします。
前置きが長くなりましたが、三国丘高校の柔道部は、今春入学する81期生が、もし一人も入部しなければ活動を停止することになります。このブログで呼びかけたいのは、新入部員の獲得です。
実は、私は、教諭時代の16年間、府立高校2校で柔道部の顧問をしてきました。立場上、柔道部だけ特別扱いすることはできませんが、だからと言って、柔道部が存亡の危機に直面しているのを放置する訳にはいかないという思いもあります。
柔道は、「しんどい」とか「痛い」とかいうイメージがあるかもしれませんが、それは過去の話です。部員数が少ないこともありますが、現状の柔道部の運動強度(しんどさ)は、他の運動系クラブに比べて低いと思います。投げたり投げられたりするから「痛い」のではないかと思っている人がいるかもしれませんが、柔道畳のクッションは昔に比べて格段に良くなっていますので、殊更に言うほどのことはありません。最初のうちは、マットの上に投げるので、痛さは感じないと思います。
柔道人口が激減しているという話をしましたが、その結果、高校の柔道部で何が起こっているのかというと、経験者がほぼ皆無になりました。小学校や中学校で柔道を経験した生徒とそうでない生徒が同時に柔道部に入部すると、最初のうちはどうしても技量の差が明らかになります。仲間との差を感じてしまうことも多かったのですが、未経験者ばかりだと、その心配がありません。ピンチはチャンスに、欠点は利点として捉えようという考え方です。
次に、柔道には体重によって区分された階級制があるということに注目したいと思います。男子の最軽量級は60キロ未満級、女子の最軽量級は48キロ未満級です。何が言いたいかというと、柔道は、どんな体格の人でも取り組める競技だということです。男子でも女子でも、「面白いかも?」と思ったら、柔道場に来てみてください。担任の先生に言えば、顧問の先生を紹介してもらえると思います。
最後は、三国丘高校柔道部ならではの特典です。本校は伝統校なので、柔道部も創部100年を超えています。OBOG会は現役部員にいろんな支援をしてくれています。その一つが、昇段祝いの「黒帯」贈呈です。初段を取得したら、学校名と名前が刺繍された黒帯をいただけます。「初段なんて自分には無理!」と思ったあなたにお伝えします。これまでに三国丘高校柔道部に入部した生徒は全員初段を取得しています。安心してください。柔道部では、安全に柔道を楽しみ、効率的に上達するために、顧問のほか、外部コーチも指導してくれます。
ここまで、新入生(81期生)を念頭に置いて書いてきましたが、本校柔道部が抱える課題はすべての府立高校柔道部に共通するものです。最後に、このブログを読んでくれている中学生のみなさんへのメッセージです。高校に入学したら、中学校とは比べものにならないほど多くの部活動があります。是非、いずれかのクラブに入部してほしいと願っていますが、その学校に柔道部があれば、入部するクラブの候補に入れてほしいと思います。本校柔道部が存続することと併せて、みなさんの高校生活が悔いのないものになることを心から祈っています。
