教頭先生からメールが届きました。73期卒業のSさんからメッセージが来たということでした。読めば、羨ましい気持ちが湧いてきました。早速ですが、読んでみてください。
73期生の卒業生Sさんから、大学を卒業し社会人になるにあたりメッセージが届きました。
Sさんは高校時代、SGHの活動で、仲間と共に「環境にやさしい糊の容器」を開発し、「高校生ビジネスプラン・グランプリ(日本政策金融公庫主催)」で全国1位に輝いた生徒です。
三国丘高校での活動が、実りある大学生活につながり、社会へと旅立っていく礎となれたのなら、こんなに嬉しいことはありません。
73期生SGHのSです。お久しぶりです。
〇〇大学経済学部を卒業しました!
SGHでの学びがきっかけで、4年間充実した時間を過ごせました。先生にそのご報告とお礼をお伝えしたくて連絡しました。
4年間、経済学を勉強しつつ、国内外で様々な価値観や文化に触れる経験が得られました。
YMCAで子どもたちとアウトドアに出かけたり、ウガンダでボランティアをしたり、北京などに海外旅行に行ったりして、多様なバックグラウンドを持つ人々と出会えました。
特にウガンダでは、人生史上(色んな意味で)1番のマイノリティ経験を通じて、自分が"日本人"としてではなく、"アジア人"や"中国人"、"先進国民"として認識されてしまうことへのもどかしさを感じました。
(*注 ウガンダでは中国が港の開発をしていて、地元民との軋轢があるそうです)←教頭が追記
自分自身が海外に目を向ける面白さだけでなく、"世界から見た自分とは?"という視点の面白さにも気付けました。
そして、私が出会った人はどこの国の人も本当に愛情深い人でした。
来るものを拒まないという寛大さだけでなく、私の性格・母国・文化へのリスペクトを常に言葉と行動で表現してくれる人ばかりで、"受け入れる・認め合う"の本当の意味を教えてもらったように思います。
経済学部に進学したいと思ったのも、海外でもっと異文化に触れたいと思ったのも、SGHがきっかけでした。
それに、卒業生へのメッセージで先生がおっしゃっていた「一度は世界を旅して、多様な人々の価値観や文化に触れてください」という言葉が私の4年間のモットーでした。
高校生のときの私は自分からはアクションを起こすことができず、何事にも能動的な周りのSGH生に憧れるばかりでしたが、そうした高校時代の仲間の姿が見本・モチベーションになり、大学4年間のたくさんの経験に繋がりました。
今の私はまだ"知らないことを知ることで、自分の価値観がどんどん変化するのが面白い"という段階ですが、いつかその経験を人のために活かせるような人になれたらいいなと思っています。
長々と自分語りになりすみません。
私の興味や行動のきっかけをくださった先生とSGHでの活動に、高校生の当時以上に感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
4月からは〇〇という、専門商社で働きます。
働くことが本当に楽しみで、社会人はそんな簡単なものではないとは思いますが、楽しみと思えるような会社に入社できるなんて幸せ者だなと感じています。
海外勤務も叶うかも、なので、とてもわくわくしています。
年度末、年度初めでお忙しいかと思いますが、ご自愛ください。
私も新天地で精進します!
教員という仕事は、成果を測りにくい仕事です。販売業なら、商品がいくつ売れたが指標になるでしょうし、学習塾なら、塾生がめざす学校に何人入学したかが業績になると思います。が、教員というのは、授業をしているだけではありません。学校行事やら探究活動やら部活動やら...多くの時間を生徒と一緒に過ごし、時に、自身の存在そのものも教材になるような世界ですので、何をもって成果というのか、非常に難しい仕事です。そのため、複数のモノサシを用意して測ろうとするのですが、心から、教員になって良かったと思えるような成果(成果という表現自体失礼なことかもしれませんが...)を感じられるのは、生徒が卒業してから相当の時間を経た後という場合が多いです。
今回も、そのパターンだと思うのですが、このメールを受け取った教頭先生(三国丘高校で長らく英語科の教員をしていました)は、自分が関わってきたことが、この生徒の人生に大きな影響力を持っていたのだということに、感激したのだと思います。そんな瞬間に出逢えることは滅多にないので、私は、心から羨ましいと思ったのです。
最近、教員志望の学生が少なくなっていると聞きます。教員という仕事は確かにしんどいかもしれませんが、人間相手の仕事です。本気で向き合ったら、必ずその分だけ喜びを感じることができます。それが、5年後かもしれませんし、10年後かもしれませんが、その間熟成された感激は、一生の宝物になるのです。偉そうなことを書きましたが、このブログを読んでくれた人の中の1人でも良いから、教員はやりがいのある仕事なんだ...と思ってくれたら嬉しいです。