労働安全衛生について

いつもやわらかい話題ばかりですが、今回はまじめに職場の「安全衛生」についてです。

 安全衛生管理者は、校長の職にある者をもってこれに充てると「大阪府立学校職員安全衛生管理規程」に定められており、

 校長は、常に職員の健康状況の把握に努め、積極的に職員の健康の保持増進を図るとともに、安全かつ快適な職場環境の形成に努めなければならない。となっているのです。また、教職員 50 人以上の学校では、衛生管理者(衛生に係る技術的事項を管理する者)=「保健体育」の中学・高校教諭、養護教諭等の衛生管理者免許取得者)をおき、衛生委員会を設置するとなっています。

 

 簡単に言うと、教職員の安全衛生の為に「安全衛生委員会」があり校長・教頭や体育の教員やその他職場の代表と「産業医」とでいろいろ話や対策をしているということです。

 ここでご紹介しますが、本校には、大阪社会医学研究所より中村賢治医師をお招きして指導をいただいています。この先生がほんとにありがたい方で、気さくなお人柄でササっと学校に毎月来ていただけます。本校の職員や職場環境を親身にそして精力的に見ていただいています。勿論、どこの学校にも職場にも「産業医」という方はいらっしゃるのですが中村先生ほどご指導いただける方はいらしゃらないのではと思っています。

 職場の環境を時間かけて毎年巡視され、その後丁寧なレポートを作っていただき、改善の経過まで把握していただいています。職員室の日当たりなどは中村先生の指導でブラインドの整備され働きやすくなったとか、教室の物の置き方や段差の改善がはかられたり、身体介助の方法や安全の基準を示していただいたり、腰痛予防の啓発をしていたりとか功績は数え切れません。

 職員の精神衛生については、職員研修で講演もいただいています。昨年の「ストレスへの対処法」「折れない心の作り方」みたいなお話は、職員からもとても好評でした。

 さて、本題です。

 本年度1回目の委員会は、4月18日に行われました。その中で中村先生からまとめのご挨拶として 「みなさんは、労働安全衛生委員会の委員として今年一年務めていただきますが、さて、『安全衛生』ってなにか知ってますか?」と言われました。

 多くの委員は、『安全』は職場の安全、身体の安全、心の安全など「危険のないことだろう」とうなずきながら答えました。

中村先生:「そうですね、そうしたら『衛生』は? 

     「衛生」の「衛」の字は守ること。「生」はなんですか? 何を守るのですか?」

      3つあります。と言われると... 全員・・・・?

私たちは考えました。

 「生」の一つ目は「生命」ですよね。「ハイそうです。いのちです。」

 二つ目、「生活」って意味もあるんじゃないですか。「私たちの生きる活動や場面」ですよね。

 でも、3つ目は...? 誰も答えられませんでした。

 私(校長)も何度か「安全衛生」についてお話を聞き、本も読んだことがあります。

しかし、3つ目は、教えてもらったことがありませんでした。

 3つ目の「生」は『生産』なんですよ。

「職員の健康を守ったり、職場の環境を整えてその人を守ることだけではないんです。「いい『生産』が重要なのです。」

学校は、教育・人を育てると言う『生産』をしている。

その生産が最良、最大限になるにはどうしたらいいのかそれが職場の安全衛生ですね。

ありがとうございます。と私たちは、感動したのです。

 

 中村先生、職場の安全衛生委員会の仕事をわかりやすく教えて頂きありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

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