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  • 西淀川消防署の方々ありがとうございました。本当に心強いです。

西淀川消防署の方々ありがとうございました。本当に心強いです。

本校は、災害時の避難において、いわゆる「災害弱者」(災害時、自力での避難が通常の者より難しく、避難行動に支援を要する人々)がたくさん在籍している学校ということができます。
 火災が発生した時の避難、もちろん大災害時の避難やその後の避難生活にも不安がたくさんあります。
 西淀川区大和田という場所は"海抜ゼロメートル地帯 "満潮時は海面下なのです。(写真の地点は、本校の前の淀川通を渡って、大和田バス停付近で見つけました。)
 大きな地震のあと「津波」ってどれくらいの時間で到達するのでしょうか?
西淀川区は「南海トラフ巨大地震による津波は、発生後116分で到達します。」と呼びかけています。(西淀川区ハザードマップ) 一方、大阪管区気象台が「南海トラフで巨大地震が起きた場合には、大阪湾に津波が到達するまでの猶予時間を『10~20分程度』と発表する可能性があります」と言っています。
(自治体が周知している時間は、沿岸部で『津波が1mの高さになる時』を到達時間。一方、気象庁は沿岸部で『潮位の変化が始まる時』を津波の到達と考えて情報を出すとのことです。)ゼロメートル地帯は水害に遭いやすいうえに、いったん浸水・冠水すると自然には水が引きにくいと言われています。そう考えると1mに達する時を待っている場合ではないことがわかります。

 大災害時だけでなく火災が起きた時、そして万が一に、体育館にたくさんの児童生徒が集まっているときなどに体育館から避難することは大変なことが予想されます。(消防署の方から仮に給食室で火災が起きても、非常用扉等消防設備がしっかりと機能すれば体育館に煙が充満することはないですよ。との見解はいただいていますので過度に心配はしないでください。)


 本校では、西淀川消防署のご指導の下に年に複数回の避難訓練を実施しています。(年間5回うち教職員のみで2回)
 火災(地震)が発生しました!みなさん逃げましょう!いつもの避難経路を使って運動場まで避難完了「みなさん無事避難できました。よくできました。」のような訓練の繰り返しではいけないのではないかと考え、近年は「ここが通れません。」とか「けが人がたくさんいます。」とか「外部に避難する道が通れません。」とかたくさんの『想定を変えた実際的な訓練』を実施することしています。

多様な想定で訓練し、課題があれば次の訓練にいかすことが大切であると考えています。
 
 本年度は、西淀川消防署様に、体育館への避難(一次避難)から外部への避難(二次避難)の時の避難方法や消防署に救助を求めなければならなくなった時にどのようにして救助をしていただけるのかということをご相談させていただきました。
 
 西淀川消防署様におかれましては、本校からの要望に応じていただいただけでなく、更に実地的に、具体的にさまざまな救助の方法を実際に見せていただき、ご指導も受けることができました。 錚々たる消防署員の皆様がご来校いただきました。

校長としてまず感激したことは、消防設備だとか施設の点検だとかでなく「ここで勉強している子どもたちの姿を見せてほしい。」との申し出があったことです。

 子どもたちの勉強している姿を見ていただいたうえで部屋や火元となりやすいところなどの注意点てをご指導いただけました。(児童生徒や教員はたくさんの署員さんや消防車に喜んでいる人もいました。)

 さらに、圧巻、ご覧ください。「もし、ここから救助するとしたら」ということで実際に、はしごをかけロープで降ろす様子、はしご車(40m級)のはしごを実際使うとなったらどこからどう掛けて救助するか。を見せていただきました。 「命を助けるためにはどんな方法でもします。」(たとえ危険な状態でも)とりあえずベランダで待機していれば安心だと思ってください。との力強いお言葉をいただきました。涙が出るほど嬉しくなりました。 
 
 文頭では、「災害弱者」などとどこかで聞いた言葉で始めましたが、どんなに自分たちが頑張ってもできることは限界があります。消防の方々をはじめ地域の方々のご協力も得て本当の弱者になってしまわないように今後も取り組んでいきます。

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