11/17(土)、午後の体験入学会の前に、1・2年生を対象に人権講演会が行われました。
今回の講師は、プロパフォーマーとして、日本にとどまらず世界でもご活躍されている「ちゃんへん.」さんです。
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ちゃんへん.さんのプロフィールはコチラ↓↓↓
https://www.thepanicart.com/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB/
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第一部
パフォーマンス
世界に通用する、いや、世界で1番のパフォーマンスもおしげもなく披露していただきました!
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なかでも、ちゃんへん.さんが一番得意としているディアボロに関しては、国際コンテストと同じ基準(演技の途中で水分補給をしてはいけない)、コンテストではなくてもフルパワー、そしてノーミスでの演技をめざしてパフォーマンスしていただきました。
ディアボロのプロフェッショナルである ちゃんへん.さんオリジナルのディアボロを縦に回転させ、空中に浮かせて再びキャッチする「エクスカリバージェノサイド」や、世界中のディアボロのパフォーマーが習得をめざしているディアボロを4つ使用したパフォーマンスもなんと大成功!
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「1番でも追うものがある」
と、1番になったことに満足せず、さらに上をめざす姿勢。
カッコイイですよね。
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歓声と拍手で包まれる会場。
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第二部
講演
講演では、ちゃんへん.さんのルーツの話、在日コリアンや朝鮮戦争などの歴史の話、家族の話、そして、ご自身が在日コリアンであることを理由に受けてきた壮絶なイジメ体験、そのイジメと家族との話、そこから立ち上がるきっかけとなったジャグリングとの出会い、抱いた夢を家族に伝え、世界へ羽ばたくために国籍を取得するに当たって、「北(北朝鮮)」か「南(韓国)」かを選ばないといけない... そして、どちらか選ぶということは、朝鮮半島を北と南に分断した戦争を認めるということになる... と家族に教えられたときの葛藤など、その1つ1つの光景が目の前に浮かんでくるようなエピソードを、在日コリアン問題の深さを、飾らない言葉で、とても熱く、力強くお話いただきました。
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「素敵な夢持ってる子はイジメなんかせーへんのや」
ちゃんへん.さんのお母さんが、イジメ問題の際、校長室にて放った一言。
私の印象に残った言葉です。
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素敵な夢が持てるように生徒と接していかないと、と改めて思いました。
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第三部
ラップ
1曲目は、地面に根を張らず、水に浮かんで生きる「根無し草」という実在する植物に、自身や祖先のルーツ、そして、自身の孤独な小・中学生時代を等身大で表現した『根無し草』
2曲目は、無口ながらも、国籍取得の際に、その存在感を大きく感じた祖父の波乱万丈な人生を読み上げた『Ghost Blues』
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「当たり前」に日々暮らせているのは、先祖たちのこれまでの並々ならない努力のおかげ、
「当たり前」の前に「感謝」すべきことがたくさんあるという想いが込められた1曲でした。
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ちゃんへん.さん、パフォーマンスや講演会であちらこちらへととびまわるご多忙の中、野崎高校にお越しいただき、ありがとうございました!
ちゃんへん.さんの魂のこもった言葉が、1人1人それぞれの心に残ったはず。
今回の出会いを大切に、それぞれ自身のプラスにしてください。