2/7(木)の午後、1年生を対象に人権講演会が行われました。
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講師は、
レペゼン西成(=西成代表)
SHINGO★西成 さんです!
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SHINGOさんには3年連続で野崎高校にお越しいただいています。
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さらに今年は、DJとして、DJ FUKUさんにもお越しいただきました!
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講演のテーマは、 「貧困問題」 と 「前向きに生きる」 講師の姿から 「自分の生き方」 について考えること。
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入場後、自己紹介がてらラップの披露
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そこから、SHINGO★西成さんの代表曲 "大阪UP"
「う~ちまひょ!」の掛け声で始まる大阪締めを会場全体でパンパン!体育館に一体感が生まれました。
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もちろんライブだけではなく、お話も。
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まず、幼少期のお話
SHINGOさんの出身地である西成(特に「あいりん地区」と呼ばれる地域)は全国から仕事を求めて人がやってくる労働者の街です。その多くは工場や建設の現場で働く日雇い労働者です。借金をかかえてホームレスになる人もいます。その街のことを同じ大阪に住んでいる私たちはどれだけ知っているでしょうか?
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ラップを歌うSHINGOさんの言葉の源は、生まれ育った西成の日常。
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家賃は4,100円、お家の方が仕事で忙しいときは近所のスナックで面倒をみてもらい、塾の宿題をする日々。
その塾も小学校3、4年のとき、幼心に「家計を圧迫しているのだな」と思って辞めるなど、非常に貧しい幼少期を過ごしたSHINGOさん。
「心まで貧乏にはなっていない」「何くそ」という気持ちを持っていたからこそ今があるといいます。
忙しい中で毎日のように母が書いてくれた置き手紙の言葉や幼いときから目にしてきた厳しい現実の「良いところ」も「悪いところ」も歌にしようとその想いをラップに乗せて歌っています。
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ライブの方は、
SHINGOさんの代表曲 "大阪UP" からはじまり、
21歳のとき、小さい頃から残してきた言葉や想いを書いたメモを本の隙間からたまたま見つけ、そのメモを広げて書き上げた一曲 "心とフトコロが寒いときほど胸をはれ"
地元・西成の歌 "諸先輩方からのお言葉"
頑張っている人へのエール "GGGG"
ラストにはSHINGOさんの想いが歌詞にこれでもかと詰め込まれた "ここから...いまから"
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最初は緊張と寒さからか大人しかった生徒たちも、ノリのいいミュージックとSHINGOさんの飾らないストレートなお言葉で引き込まれていきました。
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講演会中、事前アンケートの回答をはじめ、たくさんの言葉を、エールをくださいました。その一部をご紹介して講演会のご報告とさせていただきます。
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ムリになんかムズカシイこと考えんでエエと思うよ。
やりたいことやる。
そんときにやれる一歩だけ
第一歩だけを心がけてもらったらいいと思います。
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(質問コーナーにて)
Q.何を頑張ればいいかわかりません。
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A.なら、頑張らなくてもいい と思いまーす。
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でも、人生において、頑張らなアカンときがあるから、頑張るクセっていうか、頑張る経験はしといた方がいい。
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事務所が用意して被災地にボランティア行くタイプじゃないから。オレ直接行くから。
だから直接来てんねん野崎高校。TELじゃ伝わらん、メールじゃもの足らんねん。
やっぱ現場や現場!
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ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために。
この時代やから思われへんことがあるかもしれんけど、めっちゃ大事やから。
そん中で自分を光らしてくれるのも周りであって、自分のやったことやから。
やりたい思ったことを想像して、それを行動する。
"やりたい" が "やろう" になって、 "やる" "できる" になるから。
挑戦してください。オレも挑戦してんねん。野崎高校で。
だからその姿、みてもらいたいな思て、じいちゃんばあちゃんから、ちっちゃい愛するクソガキから、国籍も関係なくて、ハンディキャップもってるとか関係なくて、 "心" も "体" もバリアフリーな気持ちで、一曲 "ここから...いまから" というのができました。ぜひ、今日にふさわしい曲なので聴いてください。
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"大丈夫" その一言でやっていける気がするんだ
"大丈夫" 自分信じてやるしかない でも無理すんな
世の中上手くはいかない
でも後悔だけはしたくない
言いたいことさえ言えない
自由っていったい何って聞きたい
ありきたりの言葉かもしれない
ちっちゃいけどアッツイ愛
仲間からいいタイミングでくるLINE
"大丈夫" って言葉はみんなのお守りみたい...
使ってください
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世の中で一番めんどくさいことは人間関係やから。惑わされんな。
学校が本来、みんな来るべきところやけど、しんどかったら来なくていいぐらいの覚悟。
その代わり自分の居場所を見つけよう。
で、周りのヤツは、そいつの居場所、考えたろ。
それが学校であれば、オレ、一番いいなと思います。
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SHINGO★西成さん、DJ FUKUさん、
学校という日常空間の中に、非日常空間を作っていただき、そして、たくさんの心に残る言葉、エールをいただき、本当にありがとうございました!
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来年もぜひ!
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それでは、宴もたけなわでございますが、 "大阪締め" で締めたいと思いまーす...
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お手を拝借! よーお!
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う~ちまひょ パンパン (手拍子)
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もひとつせ パンパン (手拍子)
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いおうて三度 パパン パン (手拍子)
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ありがとうございました!
おおきに!