8月1日(金)の午後2時から2時間半、平成20年度の第一回学校協議会を開催しました。
学校協議会は、すべての府立学校に設置されており、学校外の地域の方、教育研究者、中学校関係者の方を委員として、学校の取組み内容や学校運営について、提言や助言を行うものです。
本年度の堺西高校の学校協議会の委員は、以下の通りです。
桃山学院大学から冷水先生、大野先生。プール学院大学から中島先生。地域の方を代表して福泉中央校区自治連合会の西尾会長、本校後援会長の山本会長、中学校を代表して原山台中学校の野澤校長先生に委員を委嘱いたしました。
そして、本年度の協議会の会長には、山本美也子後援会長に全員一致でお願いすることになりました。ほんとうに、ありがとうございます。
平成20年度第一回学校協議会の概要
1. 本校の取組みと改善すべき点について
① 校長ブログによる学校情報の発信 (府立高校で唯一)
1年間で約1万5千件のアクセス。1日あたりのアクセス件数も現在では70件まで増。
委員から、本校PTA及び中学生・保護者対象の広報活動として評価できる。
② 生活指導の充実 - 遅刻指導の強化について -
校門での立ち番の数を倍増した。本年度から危険箇所の2箇所で生指教員が安全指導。
委員から質問、1.2年生に遅刻が多い原因を、どう学校は分析しているのか。
2.遅刻を減らす学校の取組みとして何をしようとしているか。
校長から、直接的・効率的なものはないが、日々の指導を重ね、さらに遅刻の常習者に対するペナルティーを強化することで、遅刻は減少すると考えている。
委員から、・そのようなゼロトレランス方式には、明確な基準が必要。このような場合には、こんなペナルティーを与えるということを明確化することが重要。
・ペナルティー毎にカードやポイントで減点する外国の実践を紹介。
・わが国の教育文化は外国と異なって、あいまいな部分が多い。努力目標をきちんと生徒に立てさせられること、視覚化させることが大事。また、生徒同士が教えあい、助け合うことも大切。クラスで遅刻を減らすという目標を設定したら、クラスでがんばり、集団が励ましあうような姿勢を育むこともできる。
③ 朝のショートホームルームについて(現在1年で実施)
本年度より1年生で8時35分のショートホームルームを開始。遅刻者が減少
委員から質問、登校後の朝にショートホームルームを行うのは当たり前と思っていた。どこの学校でも行っている。堺西高では1年生だけ実施して、なぜ全学年で行わないのか。
校長から、今年の1年学年団の担任の多くは、昨年他校からの転入した教員で、他校の状況を理解しており、実施に向けたコンセンサスが得やすかった。他の学年団では、担任間で十分に話し合う時間が足りず、2年・3年は前年度どおりでスタートした。
委員から、担任の先生が朝に生徒の顔を見て頂けるだけで、保護者としては安心して生徒を送ることができる。ショートホームルームは学校に必要な制度と感じている。
校長から、来年度には全学年でショートホームルームを実施したい。
④ 交通安全モデル事業について
自転車通学が90%以上を占める中で、生徒の安全確保を図るため、様々な交通安全指導の事業の指定を受けている。
委員から質問、本校では自転車通学のどういう部分が問題となっているのか。
委員から、高校の指導だけで自転車マナーの向上や対応が期待できるのか。
⑤ 部活動指導者の学校外人材活用制度について
後援会の協力により、本校独自に学校外の人材活用制度を設置した。現在、演劇部、剣道部、柔道同好会に、この制度で外部指導者を活用している。
⑥ 昨年の学校協議会の提言から中高連携等の広報活動を強化した結果、今春の志願倍率は大きく増大
学校説明会の複数実施、教職員による中学校訪問数の増加、プログ等の情報発信の成果
続いて、進路指導部より今春の卒業生の進路状況、並びに現在の就職関係の求人状況等について報告あり。昨年に比べて、本年度の卒業生の進路状況は4年制大学に進学する生徒が増え、専門学校への進学者が減少した。今年の状況としては、就職希望者が多いが、求人数はやや減少。しかし、大手企業等生徒の希望する会社は昨年並み。また堺のシャープ関連企業からの求人も10人ほどあるとのこと。
⑦ 後援会との連携強化と生徒の自主活動の支援拡大
後援会組織の独立化、会長が継続できる役員選出規定の改正、部活動推進委員会の設置など、山本会長就任1年半の間に、実行力のある後援会組織へ大きく飛躍したことを報告した。
⑧ 老朽化した施設の改修と設備の拡充(平成19年度より)
・30周年記念事業によるクラブハウスのリニューアル、
・ホームルーム2教室の空調設備の設置、
・2年生320脚の机・椅子の標準化(1年生だけ堺市立時代のもの)、
・3年生9教室分の黒板の大型更新(1年生、2年生は学年進行で更新の予定)、
・生活指導部の部屋の空調設備の設置
・グランドベンチ9台の購入
・進路指導室前の照明設備の増設など その他校長から報告。
2.平成19年度学校教育自己診断の分析より
学校より、昨年度の生徒の自己診断結果の分析と、1年生の生活・意識アンケート結果の報告あり。
それを受けて、堺西高校の生徒の実態として学校生活が楽しいこと、先生との関係が良いこと、部活動や生徒会活動に熱心なことは評価できるが、一方の学習時間の不足、分からないときに先生に質問しない、課題の提出状況がよくないなどの生徒も少なくないなど、学力面での課題について、学校の取組みや、校内体制について複数の委員より質問が出た。
また、生徒の学力を伸ばすための教職員間の議論を深める必要があること、堺西がめざす学力の育成について、教職員間のコンセンサスを得ることへの指摘が多数ありました。
校長から、生徒の自主性の育成とならんで、生徒の学力を伸ばす取組みを重点にして、学校力を高めたいとの回答。
以上