コロナウィルス感染症については、様々な情報が飛び交っています。情報に関してはその最初の出所を確かめることが大切です。いかにもそれらしい装いで登場している情報があります。たとえば、病気に関しては、医学用語や統計データ、研究機関名が入っていると、真実味が出てきますから、そこに記してあることは正しいと判断してしまいがちです。しかし、元々の出所を調べていくと、どうもはっきりとしない。「ヨーロッパの某大学研究機関によると」と書いてあっても、これでは調べようがありません。ネットで検索しても、それらしい研究が行われたという記録がヒットしないということになります。
血液型で感染のリスクの高低が分かれるという情報がありますが、信じこんでしまうと自分は低いほうの型なので安心したり、高いから余計に不安になったりすると思います。それはどこの誰がいつの時点で言ったことなのか、もし事実だとしてリスクの差はどのくらいなのか、ということについて確かめる必要があるでしょう。あてはまるのは、全人類なのか、何らかの人種で区別したうえでの話なのか、どのくらいのサンプル数でどういう調査を行なっての結果なのか。他の条件も加味してリスク差が0対100であれば、安心したりできるかもしれませんが、そうでないかぎり、あまり意味のある情報だとは私には思えません。
次にあげるのは、情報というよりも、こういうふうに考えたほうが行動するうえでの対策として有効ではないか、という内容です。いいかげんな情報に振り回されることなく、しっかりと地道な対策をしていくことのほうが大切で、優先されるべきでしょう。本校でも引き続き、対策をしていきたいと考えています。
・誰もが新型コロナウィルスを持っている可能性があるという前提で、考えて行動する。
→油断をせずに慎重にどういう対応をすればよいかを考えるために
・マスクなどを正しく装着できている状態をつくることで、飛沫の飛散を防止する。
→飛沫感染の防止にはマスクなどの装着は有効なので
・マスクの装着などができない場合には、その他の対策をより強化して対応する。
→距離、ついたて、リモートなどの点で、可能な対策を考える
・感染リスクを高めるので、手洗いの直後をのぞいて、手と手でふれることはしない。
→手と手を直接ふれる動作をしなければならない場合は事前と事後に必ず手を洗う
・粘膜からの感染を引き起こしやすいので、洗っていない手では顔をさわらない。
→接触感染の大きな原因である目、鼻、口からの感染を防ぐために