昨日から1学期の期末考査が始まりました。この学期の学習の締めくくりに当たる試験です。全学年の生徒にはしっかりと取組成果が発揮できるようにがんばってほしいと思います。
今日で今年も半分が終わります。相変わらずコロナ禍が続いている状況です。ゴールや着地点が認識できているから、そこへ向かう努力ができるのが人間ですが、今の段階でもなかなか出口からゴールまでの道筋が見えてきていません。だからといって、あきらめて対策や対応をしないようにする、というわけにはいきません。
村上春樹の作品の中で時代をジェットコースターにたとえている場面がありました。いったん乗車したら途中で降りるわけにはいかず、ゴールに着くまでは乗り続けなければならないというのです。村上春樹は日本社会が高度成長時代に突入した1980年代をそうたとえていたと思いますが、現代はそのジェットコースターの速度がますます加速されているのに、ゴールを把握できないことが増えている時代と言えるかもしれません。いっそうに上がるスピードに気をとられてゴールのことを考える余裕がないとも表現できるでしょうか。
信じるということの価値が落ちているのも現代ですが、我々としては出口は必ずあって、その向こう側にはゴールがある、そしてその先にはより充実した世界が広がっているということを信じて日々をしっかりと送ることが大切だと思います。
西高生のみなさんも思春期のもの思うこと多き日々かもしれませんが、学習、部活、行事、家庭生活にわたって地道に努力を重ねながら歩みを進めてください。とりあえず、まずこの定期考査を乗りきってほしいと思います。