本日から本校もいわゆる夏休みに入りました。ここにきて、大阪府域でも感染症の拡大傾向に拍車がかかり始めているというニュースを多く目にするようになってきました。府立高校の臨時休業も増えています。ふたたび緊急事態宣言が大阪府でも出るような事態になるのではと強い危惧を覚えます。高校生にとっても貴重な経験の機会が今夏も控えています。その機会が奪われることのないようにと願うばかりです。決められたルールや責任組織等から出される指示にしたがうことは当然ですから、まずはそういう事態、状態にならないように、個でも集団でも心がけていくことが大切になるということです。
さて、このブログでも何度か今も我々の生活に関係する五行説について書きました。西高生のみんなは夏の色と言えば何色を思い浮かべるでしょうか。経験等からいろんな色があると思います。青い空と海のイメージから青という人も多いかもしれません。五行では「朱夏(しゅか)」と言います。赤色ですね。これも、うん、ぴったりという人も多いでしょう。とにかく熱いので「火」のイメージで「赤」ということです。
実際に「木火土金水」のなかでは夏は「火」に属しています。「味」は「苦」ですから、ニガウリなどはそのものです。方位は「南」で、これも何となくわかります。臭いは「焦」でこれも連想できます。ちなみに数字は「七」だそうです。「獣」は「朱鳥」「朱雀(すざく)」になります。いわゆるフェニックス、火の鳥ですね。手塚治虫の漫画で有名ですが、ハリーポッターにも出ていました。
サブカルチャーは日常に生きている知や感覚に寄りそわないと大衆的になりません(ただし、少しばかり非日常のテイストを加えるのがコツなのは料理と同じですが)。たとえば、上に述べたようなことを生かして夏にデビューするタレントの名前を「朱雀七美(すざくななみ)」にするというように縁起をかつぐこともあるでしょう(私が勝手に作った名前です)。
他にも平成のガメラ映画でも朱雀をイメージした怪獣が出ていたのですが、ガメラが亀で「玄武」という聖獣にあたるので、そのライバルという設定だったと思います。最近アメリカで作られたゴジラ映画でもラドンは体を赤く燃やして火口から出てきていたのでフェニックスがイメージされていたのかもしれません。
夏の五行の「火」の力をもって、コロナウイルスを焼きつくしてほしいところですが、暑さによって我々の身体にかかる負担も大きい時です。冷たいものがほしくなりますが、昨年度のこの時期のブログにとりあげたように、近く「土用」の丑の日には「う」のつくものでも食べて元気で過ごしたいものです。西高生のみんなもくれぐれも熱中症にも気をつけてください。