1 令和4年度が始まっています

 先週の金曜日、4月1日から新年度、令和4年度が始まりました。各地の桜が見ごろを迎えていますが、本校わきの栂・美木多駅から続く緑道も3月末から桜の樹々が美しい花をいっぱいに付けています。授業はまだ始まっていないので、学校全体として本格始動しているという感じではありませんが、部活生徒たちは元気に練習に励んでいますし、我々教職員も新しいメンバーを迎えて、着々と来るべき新学期教育活動に向けての準備を進めています。

 数的な推移を見ていてもコロナ感染症の終息出口は見えてきませんし、世界情勢は不安定です。それらの影響を受けて、日本社会も物価高と値上げラッシュに見舞われています。高度経済成長期を迎えたころから、社会をめぐる時間のあり方もとにかく上向きに進む直線の無限成長のイメージで我々はやってきました。経済も科学も人の動きも直線的に無限に成長して進歩するはずだ、と。

 たしかに、この考え方は前向きな希望がありますが、前提となる資源や自然などの有限性のために、息切れに近い状態になっているような感じがします。不安をあおる言葉、極論をさけぶ言葉、好戦的な言葉などが電子メディアのなかでは飛び交っていますが、有限なものから無限なものを生み出す無理から生まれているような感じです。

 四季のめぐりでは厳しい冬のあとにはふたたび春がやってきます。「めぐり」と言うくらいですから、こういう時間の流れは円環型です。学校の行事予定もそういう意味では円環型で、さまざまなイベントを毎年繰り返しています。しかし、そういう定常的な動きのなかでも少しずつですが、新しい要素を取り入れながら動きの活性化を図っているのです。円形を描きながら上昇を図っていきますから、らせん階段をのぼるイメージです。腰を落ち着けながら、重要な教育課題に取り組んでいくイメージとしてはこちらのほうがいいのではと考えています。

 今年度も、現在のような状況の中でもこれまでの本校の特色の良い部分を活性化させながら、ふさわしい教育活動を行ってまいりますので、よろしくお願いいたします。今週の金曜日には始業式と入学式があります。

カレンダー

2023年3月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

年別一覧