Google Classroom 等によるChromebookの活用について

本校のGoogle Classroom 等によるChromebookの活用の取り組みが大阪府に認められ、大阪府の先進校として、このたび他校よりも早くWi-Fi環境を増強していただくことになりました。すでに9月に第一回目の工事を終えており、この中間考査中には校内のネットケーブルやアクセスポイントが新しくなります。

本校は、従来から、次世代を生きるためには、情報機器を活用する力、いわゆる「情報活用能力」が必要であると考え、校内Wi-Fi環境の整備や電子黒板の設置などを進めてきました。

そして、その一環として、昨年度からはChromebookの活用を取り入れました。ところが、初年度である昨年度は、校内のWi-Fi環境が脆弱であることや、新しい取り組みに教員側のスキルが、なかなか追いつかないことなどから十分な活用ができず、試行錯誤を繰り返す1年となりました。

しかし、今年度に入り、コロナ感染症の緊急事態による「学校休業期間」中には、オンライン授業を実施することになり、全ての生徒が教科担当とGoogle Classroomで繋がるとともに、様々な課題やオンデマンド動画の配信でChromebookが活用されました。このようにして、なかなか進まなかった取り組みが必然性のもと、一気に進みました。そして、対面授業が行われている今も多くの教員が、授業中や配信などでGoogle ClassroomやChromebookを活用しています。この取り組みについては、現在進行中のWi-Fi環境の増強によって、授業中における活用の幅がさらに増えるものと思っています。

このように授業等においては、今後も有効に活用ができるよう進めていくつもりですが、Chromebookの本当の強みは、家庭学習(授業外学習)のサポートです。一斉授業では難しい「各自の学力やニーズに応じた学習」がオンライン学習では可能になります。本校では今年度から家庭学習のサポートとして、「スタディーサプリ」を導入し、学習到達度テストをもとに、それぞれの力に応じた学習を家庭で行うよう伝えています。Chromebookを活用して取り組むことは確かな学力をつけるためにとても有効であると思います。さらに、授業に関連した動画やプリントの配信を活用することは、日々の学習や考査前の復習にとって有効であると考えています。生徒には、毎日必ずChromebookを開いて課題等の連絡を確認するように指導しています。

来年度から、国の「GIGAスクール構想」により、小中学生1人1台端末の教育が始まります。大阪の全府立高校もそれに準じて、来年度から1人1台端末の教育が実施される方向です。本校は先進校として、より充実した取り組みを進めていきたいと考えています。