いよいよ、3学期が始まりました。
新型コロナによる臨時休業の影響で、例年より3日早いスタートです。
8時30分から始業式を放送でおこない、2時間の授業を行いました。
世の中においては新型コロナの感染が収まりません。
関東の首都圏では、今週「緊急事態宣言」が発出される方向で進められています。
入試や修学旅行がある3学期
一時も息の抜けない日々が続くこととなりますが、
教職員一同、生徒の安全と成長に向け力を結集していきたいと思います。
今日の始業式では、以下のような挨拶をおこないました。
<始業式あいさつ>
生徒の皆さん、新年あけましておめでとうございます。
まずは、大きな事故もなく、無事に3学期が迎えられたことを嬉しく思います。
相変わらず、新型コロナの感染は落ち着いていない状況ですが、
学年の締めくくりとなる3学期を1日1日大切に送ってください。
特に3年生は、高校生活が残り数週間しかないうえ、
10日後には「大学入学共通テスト」が控えています。
マスクの着用、手洗い、換気など、引き続き、できることをしっかりと行い、感染防止、体調管理を心掛けてください。
さて、新しい年が明けて5日が経ちました。
今年の干支は「丑(うし)」です。
総務省のまとめによると、丑年生まれの人、今年12歳、24歳、36歳といった12の倍数になる人は、全国で1066万人だそうです。
年齢別の内訳をみると、
最も多いのが、今年72歳になる人で、およそ211万人、
最も若い12歳が、一番少なく、およそ半分の106万人ということでした。
ちなみに昨年に誕生した子どもの数は、およそ85万人、
少子化は、とどまることなく進んでいます。
数字を見て、あらためて「少子高齢化対策」の必要性を感じるとともに、
「超高齢社会」の到来が身近に迫っていることを実感しました。
医療、介護、年金の問題など、今後に向けた対策を考えていくことは、
緊急かつ重要な課題であると思います。
ところで話は変わりますが、2学期の終業式、皆さんには
「新たな目標を定めて新年を迎えてください」という話をしました。
多かれ少なかれ、それぞれの「思い」を持ち、始業式を迎えていると思います。
ぜひとも、その実現に向けて、粘り強く「前向き」に取り組んでください。
「前向きに取り組む」と一言で言っても、
実行するのは、なかなか簡単ではありません。
全てのことに共通することとして、人は何かにチャレンジしようと思ったとき、「負担が大きい。」とか「難しい。」と言った気持ちが邪魔をして、
前向きな気持ちになれないことが、往々にしてあります。
その背景は、さまざまです。
しかし、多くの場合、「前向きになれない要素」として、
そのことにチャレンジをする「目的」、言い換えれば、「めざしたいゴール」を
自分自身でしっかりと設定できていないということが原因です。
人は、目的が明確になれば、その目的を達成するための「目標」が見えます。そして、おのずと、その「目標」を達成するための努力をします。
たとえば、高校生の時、体育の授業のトレーニングに目的が見いだせず、
さぼっていた人も、年を取り、「健康」や「ダイエット」のため、という目的ができると、お金を払ってまでジムに通い、一生懸命に身体を動かします。
また、英語の授業にやる気がなかった人も、
あるきっかけで海外の友達ができたり、自分がやりたい仕事に英語が必要になったりすると、何とか英語をマスターしようと真剣に努力をします。
つまり、どんなことでも「自分ごと」になると、「やる気」が出て、
「しんどいというネガティブな気持ち」よりも
「成長したいというポジティブな思い」が強くなります。
一般的に、その状態を例えて、「心に火がつく」という表現をします。
この「心に火がつくこと」こそが、人が成長する源(みなもと)です。
ぜひ、誰のためでもなく、自分自身のため、
様々なことに、前向きにチャレンジをしてください。
3学期は、年度の締めくくりであると同時に、
来年度へのバトンを渡す大切な時期でもあります。
ぜひ、4月以降の自分自身にも、勢いをつける3学期にしてください。