2学期終業式をおこないました

本日、2学期の終業式を行いました。

何とか、ここまで生徒・教員に感染者が発生せず来れたことに、とりあえずは一安心です。

ただ、いつ何時、何が起こるか予想できない日々は続きます。

引き続き、感染防止に向けた対策と指導を徹底していきたいと思います。

以下、本日の終業式で話をした内容です。

今日で今年の授業が全て終了しました。

まだ、3学期が残ってはいますが、一つの節目として今年1年を振り返り、新たな目標を定めて新年を迎えることは、大切なことであると思います

振り返れば、今年1年は「新型コロナ感染症」への対応に明け暮れた1年でした。

4月7日に発出された「緊急事態宣言」により、府立学校は一斉休校となり、本校は5月からオンライン授業を開始。 慣れない授業に生徒も先生も戸惑いながら、学習を進めていきました。

その後、6月に入り、分散登校での授業が開始、ようやくクラスメイトと顔を合わせることができました。特に1年生の皆さんは、なかなか高校生活が始まらず、本当に不安な時期を過ごしていたと思います。

その後も学校生活には多くの制限がかかりました。部活動や行事は、例年のように実施することができず、特に最終学年である3年生にとっては、本当に厳しい状況が続きました。

しかし、そのような状況の中においても、生徒の皆さんは「一度きりの高校生活」が少しでも充実するよう、前向きに取り組んでくれました。

なかでも、学年ごとに実施した「体育大会」、文化部を中心におこなった「文化発表会」は、様々な制限の中で「ルール」を守りながら協力し、「今できる範囲の中で」精一杯、力を発揮していたと思います。中心となって準備、運営をしてくれた自治会役員の皆さん、本当にお疲れ様でした。

さて、松下電器(今のパナソニック)を一代で築いた、かの有名な松下幸之助氏は、ことあるごとに「困難こそ発展のチャンスである」と話されていました。

 そして、会社の業績が落ち込んだ年には、「悪い年には、普段考えられなかったことを考えることができる。そして、それが将来、発展の基礎になる。つまり、悪い年は悲観する年ではなく、新たに出発する、めでたい年である。むしろこういう時にこそ、ものの考え方を変えることによって、今まで考えつかなかったことを考えつくことができる。」と、社員を元気づけていたと言います。

一言でいうと「ピンチからチャンスが生まれる」ということです。

そのような考えに立つと、「コロナ危機」という大きな困難も様々な発展を生み出していく、きっかけになるのかも知れません。

現に、感染防止の目的により、会議や研修、さらに教育や医療の場面などにおける、「情報ネットワークの活用」が、急速に普及しています。そして、結果として、日本が国際社会に遅れをとっていた「社会のデジタル化」が一気に進もうとしています。

いま、私たちに一番求められているのは、感染拡大の防止であることは今さら言うまでもありません。

しかし同時に、特にこれからの社会を生きていく皆さんにとって、世の中の流れ、移り行く変化に関心を持ち、「アフターコロナ」と呼ばれる新しい時代に対する自分なりのビジョンを描くことは、とても大切なことであると思います。

今、世の中がどう変わろうとしているのか?そして、その変化した社会の中において、自分自身の夢を実現するために必要な力とは何なのか?

ぜひ一度、考えてみてください。

それでは、今日から休みに入ります。感染予防をしっかりとしたうえで、規則正しい生活、計画的な学習を心掛けてください。

終業式後に校長室において、多くのクラブ、個人の表彰をおこないました。

テニス部、ソフトテニス部、水泳部、ダンス部、演劇部の部員と芸術文化連盟の書道部門で入選した生徒に表彰状を授与しました。

皆さん良く頑張りました。今後も期待しています!