本日、3学期の終業式を行ないました。
いよいよ、今年度の締めくくりの学期の始まりです。
3年生は、2週間余り、
1週間後には、共通テストも控えています。
もちろん、1・2年生にとっても、進級に向けた大切な時期です。
まだまだ、しばらくの間は寒い日が続きますが、
それぞれが、それぞれを大切にしながら、
成長する3学期であってほしいと思います。
以下、始業式の挨拶です。
新年あけましておめでとうございます。
年末から年始にかけて、大きな寒波が押し寄せ、日本海側を中心に大雪となっています。近畿地方では滋賀県彦根市において、73センチの積雪がありました。
平年の36倍だそうです。「滋賀県で73センチ」という状況に驚く人も多いと思いますが、実は積雪の世界記録は、1927年、今から100年近く前になりますが、滋賀県の米原市にある伊吹山で観測された11メートル82センチだそうです。
ちなみに、国内2位の記録は青森市の5メートル66センチなので、断トツの記録です。12メートルというとおよそビルの4階の高さ。学校の校舎が埋まるほどであったと考えると、いかに凄まじい積雪であったかということが想像できます。
幸い、私たちが暮らしている地域において、これほどの大雪が降る可能性はありませんが、大阪府においてもしばらくは、寒い日が続きます。体調管理をしっかりとおこなうとともに、路面凍結による自転車でのスリップ事故などに、十分気を付けるようにしてください。
話は変わりますが、ここ数日、コロナの感染者が、大変な勢いで増加しており、大阪府においても連日多くの新規感染者が発生しています。昨日は500人を超えました。昨年9月以来の多さです。
「オミクロン株」と呼ばれる新たな変異株は、従来のデルタ株の3倍~5倍の感染力があるため、従来よりも徹底した予防対策が必要だと言われています。
引き続き基本的な感染対策である、マスク、手洗い、換気、などを徹底するとともに、マスクを外す必要のある食事などは、自分自身はもちろんのこと、周りの人、そして、学校教育活動を守るために、黙食の徹底などを、今までよりも、しっかりと行っていかなくてはなりません。
すでに皆さんも知っているように、濃厚接触者に特定されれば、2週間ほどの隔離が必要となります。また、学校内での感染が考えられる場合は、保健所の判断のもと、一定期間の休校措置をとらなくてはなりません。
3年生の中には、入試を控えている人もいます。1・2年生にとっても進級を控えた大切な時期です。
感染を全く防ぐことは難しいですが、感染リスクを減らす行動や濃厚接触を防ぐ行動をとることは可能です。
「今、何をすべきか」ということを、自分で考え、判断し、適切な行動を心がけてください。
さて、話は変わりますが、皆さんそれぞれ、自分なりの思いを胸に、新たな年を迎えたことだと思います。
「1年の計は元旦にあり」という言葉どおり、最初が肝心です。
まずは、それぞれが描いた「夢」の実現に向けた計画を立ててください。
「夢」や「理想」は「思う」だけや「願う」だけでは何も変わりません。
「計画」、そして「実行」することにより、成功へと向かって進みだします。
「夢なき者に成功無し」、これは有名な吉田松陰先生の言葉です。
『「人が決めたことや人から言われたものでない、自分自身で描く夢」であるからこそ、質の高い行動につながり、成功をもたらす』というこの言葉は、まさにその通りだと思います。
たとえば、高校時代の体育の授業のトレーニングが嫌で、手を抜いていた人が、いざ、「健康やダイエットのために」と自分自身で目標を持つと、ジムに通って、一生懸命に体を動かす。
あるいは、テストのための英語の勉強が憂鬱だった人が、仕事で海外へ進出したいという夢が膨らむと、「夢の実現に必要な英語を覚えよう」と、英会話教室に通う。
このように何事も「自分事」になれば、心に火がついて、行動が変わります。
もちろん、行動が変われば、成果も上達も大きく変わってきます。
一流のスポーツ選手もノーベル賞を取るような学者も、「うまくなりたい」とか「もっと知りたい」という思いが人一倍強いからこそ、厳しい練習や研究にも耐えることができるのだと思います。
ぜひ、「与えられることをこなす」だけでなく、「活躍する自分の姿」「成功する自分の姿」を頭の中に描き、いろいろなことにチャレンジしてください。
この3学期は今年度の締めくくりであると同時に「来年度の自分」へのバトンを渡す大切な時期です。
ぜひとも、4月以降にも目を向け、来年度にも勢いをもたらす3学期にして欲しいと思います。
特に、3年生は進路決定と同時に、次のステージに向けた力をしっかりと充電してください。
それでは、まだ、しばらくは寒い日が続きますが、皆さんの成長・活躍、コロナの終息、を祈りつつ、3学期始業式のあいさつとします。