12月16日、チベット出身の声楽家 バイマーヤンジンさんをお迎えし、第2学年の生徒を対象として講演会を開催しました。ヤンジンさんは、これまで、国連本部など各地でのコンサートや講演会を通して、チベットの音楽や文化、習慣を世界に発信されるとともに、チベットに学校を建設する活動にも尽力してこられました。そのご活躍は、新聞やテレビでも広く紹介されているところです。
講演では、小学校にも行かせてもらえないチベットの子どもたちのこと、大変な苦労をして大学まで行かせてくれた両親への感謝の気持ちから必死で勉強したこと、日本で生活して日本の豊かさに驚いたこと、恵まれた環境にありながらその幸せに気づかない日本の子どもに親への感謝の気持ちを持って欲しいことなど、ときにユーモアをおりまぜながらお話しいただきました。
講演の最後には、チベットの民謡を披露して下さいました。「バイマーヤンジン(チベット語では「ハスの花にのった音楽の神様」の意味)」の名のとおり、歌声はやさしく、そして力強く、お話をされていた故郷・チベットの空気に体育館が包まれました。
お話と歌を通じて、異文化についての理解を深めるだけではなく、学ぶことや感謝することの大切さを学ぶことができた講演でした。