枚方高校の目の前には天野川という一級河川が流れています。
天野川は生駒山系を源流とし、淀川に流れ込んでいます。
生物飼育同好会が7月に発足してから、すでに10回以上、この天野川の生物調査に入っています。
枚方市民や交野市民にとって身近なこの天野川には、たくさんの水生生物が棲んでいます。
特に魚はフナやコイ、オイカワにドジョウ、ギギ、クロメダカなど、本当にたくさんの種類が生息しています。
しかし、生物調査で川に入るうちに、
ブラックバス、アメリカザリガニ、カダヤシ、スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)、ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ
)などの外来生物も多くみられることがわかりました。
外来生物は日本の個体よりも繁殖力や生存能力が高かった場合、その場所の生態系を大きく破壊してしまいます。
これらはもともと日本にはいなかった、人間の都合で持ち込み、逃がされ、野生化したものです。
そしてなんと先日、金魚までもが天野川で採れてしまいました。
金魚はフナの人工品種改良種なので、自然では絶対に存在しません。誰かが逃がし、野生化したものです。
生き物を飼育するということは、その子の命を預かるということです。
これは犬や猫だけの話ではなく、魚や昆虫などを飼育するときでももちろん同じです。
飼っている生き物を安易に逃がしたりせず、責任をもってその子に一生付き添ってあげてほしいと願います。
生物飼育同好会は、そんな環境教育の理念のもと、今日もフィールドワークと生物のお世話に励みます!