始業式 校長式辞

本日の始業式であった校長先生の式辞を紹介します。

令和4年度 3学期  始業式 式辞

みなさんおはようございます。そして、新年あけましておめでとうございます。令和5年のスタートです。皆さんは充実した冬休みをすごしましたか。

さて、今年は卯年ということで、年賀状をはじめ様々なところでウサギの絵や写真、置物などを見たことと思います。

干支というと、子、丑、寅などの十二支を思い浮かべがちですが、本来の干支は「十干」と「十二支」を組み合わせたものをいいます。

「十干」は、甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)と10個の文字で表されるものの総称で、元々は1から10までものを数えるための言葉でした。そして「十干」と「十二支」の60通りの組み合わせから、月日や年を表すことに使われます。皆さんは還暦という言葉を聞いたことがあると思いますが、60年で干支が一巡し、誕生した年の干支に還ることが還暦の由来です。

実は枚方高校は今年開校60年の還暦を迎えます。「ええっ、去年60周年の式典やったやん。もう一回するのん。」と思ったあなた、もう一回はありません。本校の周年の考え方は開校の年を1年目と数える数え年のカウントの仕方であり、昨年が60周年でしたが、生まれ年を0歳と数える満年齢のカウントの方法では今年が60年ということになります。

さて、枚方高校が誕生し、60年目にあたる今年の干支「癸(みずのと)卯(う)」ですが、「癸」は、十干の最後に当たり、一つの物事が収まり、次の物事へ移行する段階を表します。そして「卯」は、もともとは「茂(しげる)」という漢字を当てたことから、繁殖する、繁栄すること示します。

この2つの組み合わせである「癸(みずのと)卯(う)」は、「これまでの努力が成果を上げ、次の段階に移って、繁栄する、上昇する」と言えそうです。

とくに「卯」にはうさぎのように跳ね上がるという意味があり、今年は何かを開始するのに縁起がよい年とも言えそうです。

新しい年を迎えて、皆さんには何かこれまで以上に、目標に向かって次の段階に移って行動を起こしてほしいと思います。これを機会に、新たな事に挑戦してみてはどうでしょうか。また、これまでためらっていたり、億劫だったりしたことに着手してみること、嫌だったことと向き合って嫌だと認識することや、何か言い出せなかったことを、改めて言えるようになるのも立派な新しいことへの行動です。行動を起こすこと、何かを始めることにはエネルギーと勇気が必要ですし、不安もあると思います。でも、思い切って最初の一歩を踏み出してみることが大切です。

それではみなさん、体調管理と感染予防にはくれぐれも気を付けて、3学期をスタートさせてください。特に3年生にとっては、枚方高校での高校生活は残り少なくなりましたが、悔いのない日々を過ごしてほしいと思います。

以上で私からの式辞とします。

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