終業式を行いました

校長の式辞の後、各種の表彰を行いました。

以下は式辞の内容です。

早いもので、令和4年度の3学期が終わります。

まずは皆さん、進級おめでとうございます。今2年生の皆さんは最高学年となり、いよいよ受験が本格化します。1年生の皆さんは新入生を迎え枚方高校での先輩になります。

今日は私の好きな言葉をお伝えします。

「一期一会」という言葉で、茶道部の方はよく知っていると思います。この言葉は、戦国時代から安土桃山時代に、今の茶道の元となる「わび茶」を完成させた千利休、その弟子にあたる山上宗二(やまのうえ そうじ)が書物の中で紹介している利休が言ったとされる言葉です。

ちなみに千利休は最初、織田信長に仕えていて、信長が本能寺の変で討たれた後、豊臣秀吉に仕え、大きなお茶会を成功させますが、最後は秀吉を怒らせて切腹を命じられて亡くなります。その弟子にあたる山上宗二も豊臣秀吉に仕えますが、やはり秀吉の怒りかって、打ち首にされています。お茶も命がけの時代だったのですね。

さて「一期一会」に戻りますが、言葉の意味は「お茶会に臨むときには、その機会は二度と繰り返されることのない、一生に一度の出会いであるということを心得て、お招きする側の亭主(茶道では茶会の主催者を亭主といいます)と招かれる客が、ともに互いに誠意を尽くすべきだという内容です。

ここから、「人との出会いや物事を行う機会は人生で一度きりであり、二度と同じ機会は訪れない、だから一度きりの機会を大切にせよ」また「何度も会う機会がある人に対しても、常に「これが最後かもしれない」と考え、そのときを大切にすべき」という意味で用いられます。

確かに人生で起こるすべてのことは一生に一度しかないことと言えますし、出会った人や体験したことすべてを「一生に一度」と捉えれば、その機会が、その瞬間がいかに大切かと気づくと思います。

枚方高校に入学して、1年2年と過ぎて、皆さんはどのように日々を過ごしてきましたか。

高校生活は人生で2度とはありません。そして、高1も高2ももう過ぎた時間や機会はもどりません。また次がある、今度すればいい、とやり過ごしていると、その次や今度という機会やチャンスは永久に失ってしまいかねません。

あの時に何かしておけばよかった、と後悔することなく、今この瞬間をまた毎日を大切に過ごしてほしいと思います。そしてためらったり、ちょっと楽な方に逃げたりするのでなく、思い立ったら挑戦する、向き合ってみる、勇気を出して一歩踏み出してみてください。

機会を逸することなく、その時その時の最善を尽くす、こういったことが、人とのつながりを広げ、豊かな人生を送るコツではないかと思います。

では皆さん、体調には十分気を付けて、それぞれの目標に向けて充実した春休みを送ってください。どうぞお元気でお過ごしください。

以上で私からの式辞を終わります。

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