3年「生物」、『進化』の範囲の授業で、オリガミバードの実験を行いました。
「その環境に有利な変異を持った個体が自然選択により生き残り、子孫を残す」という進化の法則を、架空の生物を元にした実験により数値で視覚化するという目的です。
①廊下につくった飛行場で親個体オリガミバード(P)を飛ばし、飛距離を計測します。一番よく飛んだ個体だけが生き残ります。
②生き残った個体の特徴を引き継ぎつつ、産まれてくる子孫3体(F1)には突然変異が起こります。どんな突然変異が起こるかはそれぞれサイコロでランダムに決めます。
③変異を持って生まれた子孫を飛ばし、飛距離を計測します。また一番よく飛んだ個体のみ生き残り、子孫を残します(F2)。
④これを繰り返してF4世代までの飛距離を計測します。
という実験です。
3年生の2クラスで行ったところ綺麗にグラフが右上がりになり、仮説の通りとなりました。
よく俗説で語られるような、進化とはその生物種がその方向性を自由に決められるわけではなく、
「たまたまその環境で有利な変異を持って生まれた個体たちが多く生き残った結果である」という仕組みであるということを理解してくれたと思います。