令和7年4月8日(火)午後2時より本校体育館で第63回入学式を挙行しました。
新入生並びに保護者の皆さま、ご入学誠におめでとうございます。
保護者並びに来賓の皆さま、ご多用の中ご列席くださり有難うございました。
また、後援会にご支援、ご協力くださいました保護者並びにPTAの皆さまに感謝申しあげます。有難うございました。
2,3年生の皆さん、合格者説明会と同様に、正門から体育館に至るまで、大勢で出迎えてくれている姿に感動しました。皆さんの「おめでとうございます!」の声が響き渡っていました。有難うございました。
掲載の画像は、華道部による3月の生け花で、桜にアイリスの青紫、なたねの黄、ワッカバラの緑が鮮やかに引き立て合う、春を感じさせる美しい作品です。入学式当日も、校庭の桜は満開で、美しい桜の花に彩られ、まさしく春爛漫の陽気に恵まれました。
以下長文となりますが、式辞を掲載いたします。
満開の桜と共に、草木の新緑も美しい、春の息吹きに満ちあふれる今日の佳き日に、第63回入学式を挙行できますことをたいへんうれしく思います。
ただ今、入学を許可しました63期、321名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。在校生、教職員一同、皆さんの入学を心から歓迎します。あわせて、保護者の皆様には、お子様が、本校に入学されましたことを心からお喜び申しあげます。
新入生の皆さん、いよいよ今日から枚方高校生としての生活が始まります。高校生活の始まりに当たり、皆さんに二つのメッセージと私自身が実感し、大切にしている言葉を贈ります。
まず一つは、「出会いを大切にし、違いを認め合い、共に高め合う」ということです。
同じクラスや他のクラスの生徒、上級生やクラブの先輩との出会いなど、数々の出会いの中には、生涯の友となるような運命的なものがあるかもしれません。語り合ったり教えてもらったりする中で、個性の違いに少し戸惑いを覚えたとしても、相手の人格や個性を尊重し、他者の美点を見つけて吸収しましょう。そうした関係の中で、互いに良い刺激を与え合い、共に成長できるよう高め合ってください。
二つめは、「夢を描き、挑戦と経験を重ね、自信をいっぱい蓄える」ということです。
今、我々を取り巻く世界では、急速なグローバル化、混迷する世界情勢、気候変動に伴う自然災害、生成AIなどのデジタル技術の発展といった大きな変化があいまって、社会や経済の先行きに対する不確実性がこれまでになく高まっています。
私は、そうした不確実な状況にあるからこそ、無限の可能性を秘めた皆さんには、大きな夢とともに具体的で確かな目標を持って欲しいと思います。そして、夢や目標の実現に向けて、様々なことに挑戦し、努力を積み重ねて欲しいと思います。
枚方高校では、教科の授業に加え、『枚方未来学』と呼ぶ「総合的な探究の時間」でのSDGsや企業の課題解決等をテーマとした探究活動、語学力を生かしたプレゼンテーション、海外の学校や留学生との国際交流、体育祭・文化祭といった学校行事や海外修学旅行、さらに部活動、生徒会活動、地域交流やボランティア活動など、主体的に学び、挑戦できる機会がたくさん用意されています。
友とのふれあい、先生方や地域の方々との語らいを通して、多くのことを学び、吸収し、皆さんそれぞれの可能性を開花させてください。やるべきこと、やってみようと思うことを自分で探し出し、経験を積み重ね、一つ一つできることを増やすことで、自信をどんどん蓄えていってください。そうした自信が、あなた方自身をより一層大きく成長させてくれるものと私は確信しております。
無限の可能性を秘めた皆さん、これから夢に向かって挑戦し続ける皆さんに、私の心に残る言葉を贈りたいと思います。
「Dream can do. Reality can do.」
思い描けるならば、それは現実になる。
この言葉は、数々の挑戦と失敗を繰り返しながらも、人類の英知を結集して様々な苦難を乗り越え、アポロやスペースシャトルを未知なる宇宙へと飛び立たせた、アメリカ航空宇宙局(NASA)の、最古の研究施設であるラングレー研究所の門に刻まれているものです。
「Dream can do. Reality can do.」
皆さんが思い描く夢が現実のものとなり、挑戦と着実な努力により、その夢が実現できることを心から願っています。
最後になりましたが、保護者の皆様方、改めましてお子様のご入学、誠におめでとうございます。私たち教職員一同、お子様一人ひとりの夢の実現と成長につなげられるよう、全力を尽くして教育に取り組む覚悟でございます。保護者の皆様におかれましては、本校の教育活動に対するご理解を賜り、積極的なご支援とご協力をいただきますようお願い申しあげまして、私からの式辞といたします。
令和7年4月8日
大阪府立枚方高等学校 校長 寳田 康彦