イベントに積極的に参加しよう

 先日、文科省から令和7年度大学入学者選抜実施要項についての通知がありました。それを読んでいると、「入学志願者の努力のプロセス、意欲、目的意識等を重視した選抜」というくだりが、細かい表現を変えながらも何度も出ていました。

 学校では「なぜその学問を大学で学びたいのかをよく考えて、大学学部選びをしましょう」と指導しています。しかし、生徒たちと話をしていると、深く考えられている人は少ないように思います。面接練習でよくあるやりとりにこんなのがあります。

「なぜ商学部を志望しましたか」「マーケティングを学びたいからです。」「マーケティングに興味を持ったきっかけは何ですか?」「‥‥」

 高校生ですから、マーケティングとはなんぞや、がわかるわけはありません。しかし、興味を持ったきっかけを喋れないのは、考えもなしに「マーケティング」というワードを適当に言っているのと同じです。そして、考えるきっかけは、能動的に行動することでつかめることが多い。そのために是非積極的に参加してほしいのが、学校で時々案内がある講演会や模擬講義です。

こういう自由参加のイベントで、将来の職業のヒントを得る人は多いです。自分の子供も、昔の大阪府立病院が主催したあらゆる医療系の職業が体験できるイベントに参加したことが、今の職業に就くきっかけになっています。特にSSHの講演会は、本校がSSH指定の学校だから受けることができるのです。せっかくの機会を利用しない手はありませんよ。