自分を守る=大切な人を守る❀

 4月から、梅田駅からJR大阪駅へ移動しての通勤経路になりました。人生初めての経験で、どれくらいの混雑なんだろう・・・?と結構不安、そしてちょっと嫌だなあ、と思っていました。ところが、このコロナウイルス感染症の影響で、明らかに人が少ないのです。もちろん、学生さんたちの姿がないというのもあるとは思うのですが、それにしても思った以上に人がいません。金曜日の帰りなどは、少し遅くなって大阪駅に着いたのですが、「あの梅田」が、「金曜日の夜」なのに、人が少ないのです。やはり、みんな気を付けているのだなと思いました。

 ところが、家の近くに戻ってくると、高校生や中学生が、夜にたむろしている姿があります。休業日が続き、学校にも行けず、部活動もできず、ストレスの溜まる日々を過ごしているのだろうなということは理解できるのですが、やはり、ここは、我慢する時ではないのかなと思うのです。もちろん中学生や高校生だけではありません。すべての人に当てはまることなのだと思います。

 一人ひとりの行動が、目に見えて周りの人に影響を与えるという事態に私たちは直面しています。それは、生徒の皆さんはもちろんのこと、私たち大人もこれまでに経験したことのないような事態です。だからこそ、少し考えて行動するということがとても大事なのですね。私たちは、100年に一度と言われる難局に直面しています。「これをすれば問題なし!」という答えは私たちにはありません。だからこそ、一人ひとりができることをし、他人のために動いてくれている人たちの存在を思い、自分を大切にすることが、周りを大切にすることにもつながっているのだということを強く意識する時ではないでしょうか。

 いつも走り続けているのが当たり前になっていたのですが、そうではなくて、落ち着いて考えること、周りの人の言葉に耳を傾けること、お互いの様子を気にかけること、そういったことがいつも以上に必要なのですね。そういうことを安倍首相の会見を見ながら、考えていました。

 春高生の皆さんは、どんなことを思っていますか?