暑い日が続いていますが、私が高校生の時とは違い、体温を超える37度になることもあります。日中の活動は屋内外を問わず、常に熱中症のリスクが付きまといます。時には、気象予報士さんが、「命に関わる暑さ」と表現する日もあります。
そんな過酷な時期で、体調管理が難しい季節ではありますが、私は、この時期は体力や集中力、持続力といった、自分の能力の基準値をあげるには適した季節であると考えています。
気温が低い時期には運動をするにしても、入念なウォーミングアップやストレッチが必要ですが、夏は体温も上がりやすく、比較的短時間で体の筋肉をほぐすこともできます。同じ時間が与えられたとしても、他の季節と比べて、多くのメニューや練習量がこなせる時期であると思います。特に運動部の人は、過酷な環境の中で負荷をかけて鍛えた体力は、涼しい秋以降には何倍にもなって還ってきます。そして、なにより、「この時期を乗り越えた」、「頑張ることができた」ということが大きな自信につながります。
夏はまた、一日が長く、今の時期は午前4時頃には空が白み初め、夜も7時過ぎまであたりが明るいです。朝太陽と共に目覚め、活動を開始すると、明るい中でなんと15時間も活動することができます。
ご存じかもしれませんが、日光を浴びると脳内に「セロトニン」が分泌され、ポジティブな気分になることが分かっています。「セロトニン」は、別名を「幸せホルモン」とも言い、集中力や根気強さと関連しているそうです。この夏、皆さんの脳内の「セロトニン」を大いに分泌させる習慣をつけることをお勧めします。高槻市のホームページによると、「日光を浴びる」」ことに加え、「適度な運動をする。」「肉や魚などたんぱく質を含む食事をとる。」ことで、「セロトニン」を増やすことができるそうです。
明日から夏休みですが、朝早いうちに起きて、屋外で太陽の光を浴びて、ポジティブな気持ちで一日を過ごしましょう。部活動等で登校しない人は、地域で行われる朝のラジオ体操に参加するのも一つの方法かと思います。
しかし、基準値を高めるために、体力の限界に挑戦するにしても、倒れてしまっては元も子もありません。そうならないために、しっかり体調を管理しましょう。エアコンを上手に活用して十分に睡眠をとり、バランスの良い食事をするなど規則正しい生活をしてください。日中の活動時には、こまめに水分補給をし、熱中症にならないような体づくりを心がけましょう。
来週から、オリンピック、パラリンピックが開催されます。また多くの名場面が生まれることでしょう。選手たちは、栄冠を勝ち取るために、多くの困難を乗り越え、競技に参加します。選手たちの頑張りが、私たちに力を与え、背中を押してくれることがあります。オリンピックが開催される年は、私たちも飛躍できるチャンスです。
皆さんが、輝ける夏を過ごし、また一回り成長した姿に会えることを楽しみにしています。