臨時校長会が開催されました

 本日午後から臨時校長会が開催されました。

 もちろん一番のメインは、新型コロナウイルス感染症への対応に関する話題です。府立学校でも今日までに7校が休業をしています。原則3日間の休業という府の方針ですが、実際には、濃厚接触者の特定や陽性者が続いて判明したりで、現在のところ8日間の休業となった学校もあるということです。また、これまでにも何度か伝えてきましたが、人の心に芽生える恐怖の感情から、偏見が生み出され、人が人を根拠なく傷つけるということも起きているということです。

 誰もが初めての経験であり、正解もなく予測もできないこの事態に、私たちは悩み、恐れ、疲弊しています。だからこそ、知恵を出し合い、足りない部分を補い合い、しんどさを分かち合い、明るい面を見て一歩ずつ進んで行くことに意味があるのだと思っています。

 学校の教育活動も様々なことを恐れて、早々にやめてしまうことも一つの選択だと思います。もちろん、無謀であってはならないので、「中止」の決断を早々にしたものもあります。でも、工夫をして、少しでも生徒の皆さんにとって意味のあるものになるのであれば、早々にあきらめないで可能性を追求していきたい、そういう思いで春日丘では文化祭も体育祭もよりよい形をと検討し続けています。

 文化祭も体育祭も修学旅行も、生徒の皆さんにとってはかけがえのない高校生活の一ページですから、例年のようにできないのは仕方のないことですが、できる限りの可能性は追求したいと思っています。でも、そのためには、あらゆることを想定して対応できるという体制が必要ですし、生徒の皆さん、保護者の皆さま、教職員も含めて春日丘高校全体で、感染症対策を万全にすることが大前提です。それが少しでも緩むのなら、それだけ可能性もすぼまっていくのは当然のことでしょう。

 現状は厳しいです。誰もがわかっていると思いますが。でも、今、高校生の皆さんには二度とないかけがえのない高校生活だということもまた事実です。ですから、可能性は追求したい。そう思うのです。

 春日丘のすべての力を集結して、よりよい日々を過ごせるように、それぞれができることを行い、お互いに補い合い、いたわり合い、励まし合い、前に進んで行きましょう!でも、決してがんばりすぎないでください。しんどい時は立ち止まり、エネルギーを充填して、また一歩踏み出しましょう。そして、どんな時も自分ひとりで抱え込まないことが大切です。家族でも、友人でも、先生でも、少し話をするだけでも一息つけることがあります。人生には、踏ん張って自分で頑張らないといけないこともたくさんあります。でも今は、一人で頑張らず、人に頼ることもまた必要だということを覚えてください。いつでも校長室に来てください。話を聞くことしかできないかもしれませんが、それでも一息つけることがあるかもしれませんよ。