「まん延防止等重点措置」を略した「まんぼう」を使うのは控えようという報道が出て、マスコミも「まん延防止」と伝えるように変わってきました。記事を読んでいると、もとはと言えば、仕事の場で使用するのに、名称が長すぎるので、「まん防」という略称を使い始めたとか。
「まんぼう」からは、魚のマンボウや、音楽のマンボ、某CMの「やん坊、マー坊天気予報」を思い浮かべるとかで、「しまらない。」「この状況にそぐわない。」とのこと。西村経済再生相が、「私自身も基本的に使わないようにしている。ちょっとふざけた雰囲気もあるし。」と言っているのをテレビのニュースで見ましたが、今の状況で仕事の場で使っている人は、ふざけた雰囲気があるなどと、微塵も感じないのではないでしょうか。政府対策分科会の尾身茂会長も31日の衆院厚労委員会で「まんぼう」を使ったそうですが、それは仕事の場で使用していたことがそのまま出ただけのことだと思うのですが、「今後は使わないようにする。」そうです。
私自身は、「緊張感がない。」とか全然感じなかったというのが本当のところで、最初耳にした時、「なんのこと?」と思いましたが、わかった時には「なるほど、長いから略したのね。印象に残りやすくていいよね。」くらいに思ったのですが。そうですか、そんなに気にしないとだめですか?本当に余裕なく仕事をしている時に、長い言葉をいちいち言う時間も惜しくて略称を使うことがよくあります。最近も「えきちょう」という言葉を聞いて、最初「は?」となりましたが、すぐに「疫学調査のこと」とわかり、なるほどそれだけ日々大変な状況なのだな、と思いました。
という風に書いていると、宮城県気仙沼市が、報道各社に向けて「まん坊」の略称を使うことを慎重になってほしいと要望する文書を出したということを知りました。マンボウは気仙沼市では、地域で親しまれている魚で、東日本大震災で被災し、再建された道の駅「大谷海岸」のトレードマークになっているそうです。なので、マイナスのイメージがつくことは避けたいとのこと。そういうことなら、また話は別ですね。これからは、「まん延防止」と言うことにします。