『忘』

 今日1月17日は、阪神・淡路大震災から27年になります。27年前の朝のあの衝撃は、初めての衝撃でした。そして、その後テレビに映し出された信じられない光景の数々。

 先週、その中のひとつ、分断された高速道路から落ちかかっていたバス、そのバスを運転していた方が、テレビで次のように話されていました。「生き残った自分にできることは何かと考えた時、お客さんを安全に運ぶことだと思うので、今も運転手を続けている。」と。

 また、追悼式の実行委員会の方は、「時間とともに風化していくことに、コロナ禍が拍車をかけて、追悼行事が縮小されたり、参加者が減少している。それでも語り伝えていくことを続けていくしかない。」とおっしゃっていました。神戸市の「1・17のつどい」の会場には、灯篭を並べて『忘 1・ 17』という文字が描かれているそうです。『忘れない』という思いが込められています。

 さきほどニュースを見ていると、震災の時にはまだ生まれていなかった高校生たちが、自ら学んだことを伝える活動をしているということでした。語り継いでいくこと、そこから得た教訓を活かしていくこと・・・私たちにはできることがまだたくさんあります。

 2年生は、総合的な探究の時間で、防災について取り組んでいます。この取り組みを通して、学んだこと、感じたことを未来に活かしてもらえたらと思います。発表を楽しみにしています。